カウンター用のテーブルマット匠(ビニールマット)の作成方法・作り方
もしマットを敷くカウンターの形状が長方形で、四つ角も10R以内で製作が可能な場合には、角型タイプからの注文でご注文いただけます。
ただ、カウンターの設置場所が壁部と接している場合(3方壁面の場合や左右が壁に挟まれている場合)などは、カウンターサイズの実測値よりも数ミリ内側の寸法にてマット製作する方が端部の浮きなどが抑えられますので、良いかと思います。
また、角型タイプカットでは作れない特殊な天板形状のマットを製作する場合には、変形タイプの『図面連絡』でのご注文・製作が便利で手間が少なくオススメです。この方法は注文後に当店にメール・FAXなどで図面をお送りいただき、その図面を基にマットを製作する方法となります。もちろん図面は本格的なものでなくても、手書きの簡単な寸法図を画像にしてお送りいただく形でもOKです。また、大きなRがついている角などは部分的に型取りをしていただき、全体は図面から細かい部分は型紙から合わせて製作するなどという方法もできます。今回カウンターによくある製作のポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。
1つの角のみ大きなRがついている場合
図の角Rの測定方法のように、角の丸みを紙に写し取って角Rの大きさを調べます※当店ではmm単位のR表記をしており、10R=10mmR(1cmR)となります。このRを図面に表記していただけましたら、その大きさのRにカットし、製作いたします。
L字のカウンターの場合
当店のマットは短辺側の最大寸法が120cmまでとなっております。(最大寸法350×120cmのマットは製作可能ですが、350×121cmのマットは製作できません)そのため、短辺側の最大寸法が120cmを超えるL字型の場合には、分割での製作をご検討下さい。分割の提案などは当店でも行っておりますのでお気軽にご相談下さい。
図面連絡の際には、各辺と角Rのサイズ指定をすべて記載していただき当店に送信して下さい。必要な部分の寸法が抜けていたり、サイズの合計値が合わない場合などは確認してからの製作となる為、納期が遅れる場合がありますのでご注意ください。
切欠きがあるマットの場合
切欠きの場合には切り欠く深さと長さ、必要であればRの指定などの各寸法をいただけましたら、ご要望通りにカット致します。
もし形状が複雑な場合には、この部分のみ型取りをしていただき、原本を当店宛にお送りいただけましたら図面と併せて調整し製作いたします。
くり抜きがある場合
円形のくり抜きの場合には、2通りの表記方法があります。その1:中心点の指定とくり抜く円の直径・もしく半径を図示する。その2:くり抜く円の直径・もしくは半径の記載とマットの左右端や上端からくり抜く円の端までの距離を図示する。
長方形や変形穴の場合も同様で、くり抜きに必要な寸法がわかれば型紙なしでも製作可能です。また、固定物がある場合の切れ込みを入れることも可能です。
カウンターマット製作時の注意事項
- 細長いマット製作時(短辺60cm以内、長辺250cm以上のマット製作など)には、マットの長辺方向が稀に歪んでしまうことがあります。これは、マットのカット時に曲尺(定規)の当てなおしによることが原因で、製作上どうしても起きてしまう可能性があります。もし、このような歪みが気になる場合には、分割製作もご検討下さい。(なるべく歪みのないように製作しますが、多少出てしまった場合はご了承ください。)
- 面取り加工について:小さな切欠きやくり抜き・内向きの角の面取りとその周辺は、器具の関係上面取りを行うことが出来ない場合が多いです。その為、予告なく一部の面取りを行わない場合があります。(職人がバランスを考えて加工します。)この部分は予めの打ち合わせで加工の場所を決めておくことも可能です。詳細希望の場合には、当店に直接ご相談下さい。