「リビング学習をすると、子どもにどんなメリットがあるのか知りたい」
こんな疑問を抱える親御さんも多いのではないでしょうか。
リビング学習を取り入れると、子どもが緊張感を持って勉強に取り組めて学習する習慣が身に付くと話題になっています。
本記事では、リビング学習に最適なレイアウトやメリットデメリット、コツやポイントについて解説します。リビングで子どもが集中して勉強できる環境を作りたいとお考えの親御さんは、ぜひ参考にしてください。
リビング学習とは
リビング学習は、子どもが勉強をするときに子ども部屋ではなく、リビングやダイニングのスペースを利用することを言います。静かな子ども部屋でよりも、親の目が届くところで勉強をする方が適度な緊張感を持って学習ができる、と人気の学習スタイルとなります。
また、親に見守っていれば子どもは安心して勉強を進められるほか、リビング学習で勉強する習慣が身に付くというメリットがあります。近年、中学受験をする子どもも増えているので、学校の低学年のうちから集中して勉強できる環境を作っておきましょう。
リビング学習のメリット
近年、リビング学習を行うご家庭も増えています。リビング学習は、子どもや親にとってどんなメリットがあるのか解説します。
子どもにとってのメリット
子どもがリビング学習をするメリットは、下記の4点です。
・勉強を習慣化できる
・パソコンやタブレットを使える
・兄弟で刺激を受け合える
それぞれどのようなメリットなのか、ひとつずつ見ていきましょう。
集中力を鍛えられる
子どもは、静かな子ども部屋で勉強をするより、適度な雑音や日常的な生活音がある環境の方が集中力を鍛えられます。なぜなら、多少の雑音があった方が、子どもの気持ちを程よくリラックスさせ、集中させやすい効果があるからです。カフェやファミレスなどの多少雑音がある場所の方が逆に集中しやすいという効果と同じものになります。
リビングに行くと、お父さんが見ているテレビの音や、お母さんがキッチンで料理を作っている音がします。普段から多少の雑音がするなかで勉強を続けることができれば、中学受験や学校のテストで集中力を遮るような音にも負けずに、実力を発揮できるでしょう。
勉強を習慣化できる
子どもは基本的には一人で落ち着いて座り勉強することは難しく、自分ひとりでは勉強を習慣化するのはかなり難しいと思われます。リビングに勉強スペースを用意すれば、親が近くにいて、気軽に声かけができたり、わからないところがあれば子供が気軽に聞いたり、親がサポートしたりすることができ、ストレスなく勉強を習慣化できます。
リビングでの勉強を時間も含めて習慣化できれば、夕食後や学校から帰ってきた時など同じ時間帯に勉強を定例化させることで、習慣化もより進めらます。
パソコンやタブレットを使える
リビングやダイニングには、家族が使用するパソコンやタブレットが置いてあるケースが多いかと思います。小学校ではプログラミング教育が必修化されており、タブレットを使ったカリキュラムも取り入れられています。子どもがパソコンやタブレットを積極的に使用してうまく活用していく事が大切です。
パソコンやタブレットは、ネットワークに接続するため、子どもが使用方法を間違えてしまうと大変なことになります。ゲームへの課金や怪しいサイトに接続しないように、両親が見守り、ペアレンタルコントロールなどの必要な設定をするべきです。
パソコンやタブレットは、使用方法を間違えなければ多様な情報に触れられて便利なので、しかるべきセキュリティやルールを定めて上手に利活用しましょう。
兄弟で刺激を受け合える
兄弟・姉妹のいる子どもたちが一緒にリビング学習を行えば、お兄さんが弟に勉強を教えてあげたり、弟はお兄さんの学習内容を聞くことができたりと、よい刺激をもらえます。
上の兄弟は、下の兄弟に勉強を教える際には、わかりやすく説明ができるレベルまで理解を深められる相乗効果も狙えます。
弟は、お兄さんの学習内容を聞くことができれば、学年が上がるとどんな学習をするのか興味が湧いて、モチベーションにつながるのはメリットです。また、兄弟同士で競って勉強を終わらせるなどの競争ゲームをしながら楽しく勉強することもできます。ご家庭でリビング学習を取り入れれば、兄弟で刺激を受け合えるといえます。
親にとってのメリット
ご家庭でリビング学習を取り入れた際の親にとってのメリットは、下記のとおりです。
・コミュニケーションを増やせる
・子どもの不安を取り除ける
・子どもの質問にすぐ対応できる
・子どもにほどよい緊張感を持たせられる
ひとつずつ見ていきましょう。
子どもの得手不得手が把握できる
子どもがリビングやダイニングで勉強をしていれば、親は子どもの得意な科目や、苦手なポイントを把握しやすいです。
たとえば、算数の勉強を解いていて、図形の問題を苦手としているなど、どんなところでつまずいているのか親が気づくことができます。
子どもが問題を解くことができずに悩んでいる様子を確認して、親が一緒になって考えてあげると、子どもが苦手な部分をため込むことなくスムーズに学習への理解が深まるでしょう。
コミュニケーションを増やせる
リビング学習によって親子のコミュニケーションも増やせます。たとえば、リビングで勉強をしてひと段落したら、親に学校での出来事や最近の流行などについて話をする機会が増え、自然に会話ができます。
また、国語の文章問題などを解いていて、この言葉はどういう意味なのかと親に質問をしてサポートや回答を聞いて理解を深められるのはメリットです。子どもから親が小学生のときにどのように勉強をしていたのか質問したり、体験談などを知ることができれば視野が広がるでしょう。
子どもの不安を取り除ける
子どもが自立するために、子ども部屋を用意する家庭もありますが特に小さいうちは、自分の部屋で一人で過ごしていると寂しく感じて不安になる子どももいます。リビング学習を取り入れれば、お父さんがパソコンで仕事をしていたり、お母さんが料理をしているところが見れて子どもが安心できます。
また、親や兄弟とリビングで話をしながら楽しく勉強できれば、勉強することに嫌悪感を示すこともなくなり、子どもの不安を取り除くことができるでしょう。
子どもの質問にすぐ対応できる
ご家庭でリビング学習を取り入れると、親は子どもの質問にすぐに対応することができます。たとえば、算数の問題を解く場合に一人で自分の部屋でわからない問題を考え込んでしまうのはあまりよくありません。問題を先送りにしたり、分からないまま放置してしまったりする可能性もあります。リビング学習であれば、算数の問題で理解できない部分は親や兄弟がサポートしたり、直接聞いたりする環境が整っているの素早く問題解決ができます。
わからないことを質問しやすい環境にするためにも、ご家庭でリビング学習を取り入れましょう。
子どもにほどよい緊張感を持たせられる
リビングで学習をするようになると、子供にほどよい緊張感を持たせられます。なぜなら、自分のお部屋で勉強をする場合と比較すると、親や兄弟の存在や視線があるので、しっかりと勉強に取り組まなければ、という気持ちになるからです。
勉強の途中で、ゲームをしたり、漫画を読むのを防止するため、もし自分の部屋で勉強の効率が上がらない場合にはリビング学習をとりいれてみるのもおすすめです。
リビング学習のデメリット
リビング学習のデメリットは、下記の5つが挙げられます。
・消しゴムのカスが散らかる
・兄弟喧嘩になる
・集中できない可能性がある
・子どもが勉強を嫌がる
ひとつずつ見ていきましょう。
プリントや文房具が散らかる
子どもがリビングで勉強をしていると、プリントや文房具でテーブルの上などが散らかりがちになります。子どもは、教科書、参考書、ノート、ペンなどいろいろなものを使用しますので、塾や学校で配布されたプリントを適切に整理しなければ、膨大な量になってしまうでしょう。
収納ボックスや収納グッズをうまく活用して、各種プリントや使うものを分けて整理します。
まず、プリントや紙類については、収納ボックスなどを使い、これからやるもの・途中のもの、終わったものなどに分けて整理するのもよいでしょう。
次にペンや消しゴムなどの文房具は、100均などで売られている文房具収納グッズを活用して、どこに何がしまってあるのかわかるようにして、必ずそこに戻すように習慣づけておきましょう。
消しゴムのカスが散らかる
子どもがリビングやダイニングテーブルで勉強をすると、消しゴムのカスやゴミを散らかしてしまうこともあります。また、鉛筆の汚れなども気になるところです。特に小さい子どもは問題を解いたりしていると、書いては消すという回数がどうしても多くなりやすいです。
対処方の一つとしてはテーブルマットやデスクマットを敷いてリビング学習をすれば、勉強が終わった後で消しゴムのカスや勉強で使ったゴミなどを集めて捨てられるので掃除がしやすいです。また、子供の学習に特化した一人用の学習マットなどもありますので、こちらを検討してみるのもよいと思います。
兄弟喧嘩になる
兄弟がいる家庭で一緒にリビング学習を行うと、兄弟同士で喧嘩になってしまうケースあります。
リビング学習は、兄弟で教え合うことができてよい効果ももたらしますが、兄弟で勉強の進み方が違ったり、兄弟同士でのちょっとした諍いから、ストレスが溜まって喧嘩をしてしまうことがあります。親は子どもたちが楽しんで勉強ができる雰囲気づくりをするとよいです。
兄弟の席をあえて離すためにテーブル中央に収納家具を置いて仕切ったり、リビングとダイニングのテーブルでそれぞれ勉強を行ったりすることで、お互いの勉強に集中できる距離を作ってあげるのも一つの方法です。
集中できない可能性がある
子どもがリビングで学習をしていると、リラックスし過ぎてしまい集中できない事もあります。リビング・ダイニングには家族の誰かがいたり、テレビやラジオなどがついていたりと様々な誘惑から、勉強の妨げになり集中力が低下してしまう子供もいるからです。
家族や兄弟で無駄話が長く続いてしまったりなどで勉強に集中できなくなっている場合には、親が意図的に勉強に集中できる環境を用意しましょう。例えば、別の誰もいない部屋などで一時的に勉強してみたり、リビング・ダイニングであればテレビやラジオを消し、なるべく私語をしないように集中する時間を設けるなどの工夫をして、学習しやすい環境を整えてリスタートする方法は効果的です。
子どもが勉強を嫌がる
子供の年齢が進んでくると、親が近くにいる環境で勉強をするのを嫌がることがあります。小学校低学年くらいまでのときは、親が近くにいると安心感がありあまり抵抗を感じません。
しかし、高学年や中高生になってくると親があまりに近くにいると、監視されているように感じて勉強をするのが嫌になってしまうケースがあります。特に思春期などの学習は親が子どもの勉強を見ていて、勉強の進め方や回答で気になる部分が出てきたときには、注意の仕方やサポートの方法を考えていきましょう。
「どうしてこんな問題もわからないの」といったネガティブな発言をしないようにするのがポイントです。ポジティブな言葉を使用し、子どもの学習意欲を高めて、勉強自体が嫌いにならないように工夫していくようにしましょう。
リビング学習に適したレイアウト
リビング学習に適したレイアウトや座る位置は、下記の5つのポイントがあります。それぞれ子供によって好みや効果の違いがありますので、いろいろと試してみて効果がありそうなものを取り入れてみてください。
・壁に向かって配置する
・テレビが目に入らない向きに配置する
・動線を妨げない場所に配置する
・子どもの様子が分かる場所に配置する
ひとつずつ見ていきましょう。
出入り口や親が見える所に配置する
子どもがリビングで勉強をする際には、出入り口がや親が見える場所にデスクを配置すると良いでしょう。リビングの出入り口が見えない場所にデスクを配置すると、家族が出入りする度に振り向いてしまう為、集中力を維持するのが難しい状況になります。
また、同じような理由で親が見えないと子供が不安に感じることがあります。ちょっと顔を上げれば親の存在を確認できる場所であれば子供が安心して勉強に集中できる環境になります。
壁に向かって配置する
子供が少し一人で学習できるようになった段階では、壁に向かってデスクを配置してみるのも良いでしょう。壁に向かってデスクを配置すると、余計なものが目に入りにくいので集中して勉強ができます。
ただ、話は気軽にできる距離にしておくとお互いの声や様子を伺うことができるので安心して勉強に取り組めます。子どもは親が近くにいるだけで安心して勉強を進めることができますし、徐々に自立して学習していく段階の一つとして使うのも効果的です。
テレビが目に入らない向きに配置する
リビング学習をするときには、テレビが目に入らない場所で勉強をするとよいでしょう。テレビが消えていればテレビが目に入っても問題ないですが、テレビを点けっぱなしの場合にはどうしても集中力が低下してしまうからです。
兄弟それぞれの学習時間が異なり、お兄さんが中学受験の勉強をしているのに、弟がテレビでアニメを見ているとどうしても気が散ってしまいます。集中して勉強ができるようにするためにも、テレビが目に入らない向きにデスクを配置しましょう。
動線を妨げない場所に配置する
リビングやダイニングで勉強する場所は、生活動線を妨げない場所にしましょう。動線上にデスクを配置したり、子供が勉強していると、家族が通るたびに気が散ったり、出入りするときに遠回りしなければならないなどのデメリットが出てきます。
リビングやダイニングは、家族がよく行き来する機会が多い場所のため、この部分にも子供の集中を切らさないような配慮が必要になります。
子どもの様子が分かる場所に配置する
リビング学習をするならば、子どもの勉強の様子が分かる場所で行うようにしましょう。小学校低学年の子どもは、一人で勉強をしていると不安に感じてしまい集中できない場合があります。高学年になると、勉強に集中できているのか、そうでないのかなどの様子を適切に観察する必要があります。
親が別の作業ををしている間でも子どもの存在を感じることができすぐに確認できる場所が、ほどよい距離感になります。集中して勉強をする習慣を身につけるためにも、子どもの様子が分かる適切な場所にデスクを配置しましょう。
リビング学習の効果を高めるコツ
リビングでの学習の効果を高めるコツは、下記の5つです。こちらも子供によって効果の違いがありますので、適切なものを選んで行ってみてください。
・親が干渉しすぎないようにする
・学習用の机を準備する
・学習用の照明を用意する
・収納スペースを設ける
ひとつずつ見ていきましょう。
集中力を削ぐ誘惑を隠す
・ゲーム機
・スマートフォン
・漫画本
・テレビ
ゲーム機やスマートフォンが手に取れる場所にあれば、ゲームをしたり、ネットで勉強以外のことを調べてしまい集中力が低下します。また、漫画がリビングに置いてあれば、勉強の途中で読みたいという気持ちになります。テレビも同様です、極力子供の集中力を削ぐものは近くに置かないようにし、学習に集中できる環境を整えましょう。
親が干渉しすぎないようにする
子どもがリビングでの学習効果を高めるためには、親が干渉しすぎないようにしましょう。
まだ幼稚園や小学校の低学年の場合には、なるべく近くに親がいてあげる事で、安心して勉強に取り組むことができます。
ただ、学年が進んでくると親が過度に干渉することで勉強自体が嫌になってしまうことも起こります。
まずは、子どもの勉強に対する姿勢や学習成果に対して、ネガティブな言葉を使用しすぎるのは控えましょう。
「勉強に集中しなさい」「整理整頓をしなさい」「いつになったら宿題をするの」などの言葉で伝えると、子どもは監視されているように感じて勉強をするのが辛くなります。
過度なプレッシャーを与えずに、子どもの勉強を優しく見守ってあげるべきです。思うように勉強をしなくても、辛抱強く待っていれば自主的に勉強をしてくれるはずです。また、子どもが勉強をしていて悩んでしまうときには、全力でサポートしてあげましょう。リビング学習時には親と子が物理的な距離だけでなく、精神的にも適切な距離をとって自立を促しながら学習できるようにサポートをして行きましょう。
学習用の机を準備する
子供が少し自主的に勉強ができるようになったら、学習用の机・デスクを用意して上げるのも良いかと思います。
リビングからダイニング・キッチンまでよく行き来する動線上に、学習用の机を置いてしまうと移動がスムーズにできませんので、サイズや場所に気を付けて配置しましょう。
また、リビング学習用のデスクを準備する際には、サイズにも注意しましょう。
広くて余裕のあるリビングであれば、どのようなデスクでも配置ができるかと思いますが、一般的なデスクをリビングに配置するのはかなりスペース的に難しい事が多いのではないかと思います。
リビング学習用のデスクはコンパクトなサイズ感だったり、ダイニングテーブルとサイズを合わせてうまく収めるなど工夫が必要です。
デスクを設置することで個人のスペースが確保できて、効率的な学習ができます。
学習用の照明を用意する
リビング学習での効果を高めるには、青みがかった昼白色の照明を用意しましょう。青系の光は集中力を高める効果が期待でき、学習をする環境に適しています。電球色や白熱灯などのオレンジ系の照明を使用していると、副交感神経が活発になりリラックス効果や眠気を誘う事があります。
教科書を開いて勉強をしていると、意外と手元が暗いと感じることがあります。ライトスタンドを用意して、子どもが文章をはっきりと読めるようにしてあげるべきです。勉強をしているときの姿勢がよくなったり、目が悪くなるのを防止できる点でおすすめです。
子どもが勉強に集中できるようにするためには、学習用の照明選びが大事になるでしょう。
もし、リビングやダイニングを意図的に電球色などの照明でまとめている場合には、勉強用のライトを追加で用意しても良いかもしれません。
収納スペースを設ける
リビング・ダイニングで学習する場所の近くには収納スペースを設けましょう。収納スペースを設けていれば、部屋が散らかるのを防ぐことでき、子どもが積極的に自身で片付けをするように習慣付けもできます。また、勉強道具の出し入れをスムーズに行えば、勉強に取り掛かるまでの時間が短縮でき学習効率が高まります。
収納力のある家具として、ラックやワゴンがおすすめです。教科書やノート、文房具類をすっきりと収納できますので、子どもにとって片付けがしやすいです。ラックやワゴンなどの収納力のある家具は、リビング学習以外に子ども部屋でも便利に使用できます。
最近は、リビング学習用のワゴンや収納ラックもありますので、大きさや収納するモノによって選んで行きましょう。
収納スペースにラベリングをして、どこに何があるのか把握できるようにして、文房具類を使用したら元の位置に戻すようにするのも整理・整頓を習慣づけるのに効果的です。
リビング学習はいつまで続けるべきか
現在リビング学習に取り組んでいるが、いつまで続けるべきなのか悩むご家庭も多いのではないでしょうか。まずは、子どもがリビング学習を続けたいのか聞いてみましょう。リビング学習はいつまで続けるべきかでは、小学校低学年と高学年の場合について解説します。
低学年の場合
小学校低学年の場合は、ひとりで勉強をしたり学校の宿題をする事が習慣化されていない時期です。また、集中力も続かない事がよくあります。親がなるべく近くにいて見守ってあげましょう。そのため、親の目が届くところで勉強するのが好ましいです。そのため忙しいご家庭の場合にはリビング学習が良いかと思います。しばらくリビング学習ののち、子供が自ら進んで集中して勉強できるようになったら、一人で勉強させるようにしても良いかもしれません。
宿題や家庭学習はなるべくリビングで行う
子どもが低学年のうちは、宿題や家庭学習は特にリビングで行いましょう。お父さん、お母さんの目が届きやすい場所で勉強をした方が安心して学習を進められます。リビングで算数の問題を解いていて分からないところが出てきたら、すぐに聞けて早く解決できます。
学校の教科書や塾の教材をリビングに置いておけば、学習をする場所と判断して自然に学習をする習慣が身に付きます。お父さん、お母さんが子どもの監視をし過ぎたり、ネガティブな言葉を使用しないように注意が必要です。
監視のし過ぎやネガティブな言葉により、子どもが勉強を嫌いになる可能性があります。適度な距離感で見守ってあげれば、子どもは勉強を頑張ろうという気持ちになるでしょう。
リビングで一人学習ができたら子ども部屋でも勉強させる
低学年の場合はリビング学習がおすすめですが、年齢が進むと子供が一人でも宿題や課題を
できるようになっていきます。
だんだんと一人でできることが多くなった場合には、試しに子供部屋などで一人で学習させてみても良いかもしれません。
親もいない、音や刺激もない場所で勉強だけに集中する環境にも慣れさせる事で、様々な状況で集中力を切らさずに学習することができます。
とはいえ、長時間は子供も不安に感じますので、徐々に慣れさせていくトレーニングとして慣らしていく段階と言えます。
高学年の場合
小学校高学年の場合では、だんだんと学習についての習慣がついてきている年代だと思います。子供それぞれのスタイルも出来ていると思いますので、個性を尊重しながら学習場所を決めてあげましょう。引き続きリビングで学習をさせるか、子ども部屋で行うかについて以下に解説します。
引き続きリビングで学習させる
学校の宿題などを引き続きリビングで取り組むのは、子どもにとってはよいことです。学年が上がるにつれて勉強内容が難しくなり、学習範囲も増えてくるため学習時間も増え、親に質問する回数も増えるかもしれません。そんな時になるべく近くでサポートできるのは大きなメリットです。
また親は、子どもが高学年になってどんな勉強をしていて、どの部分でつまずいているのかなどを把握してあげるべきです。子供の学習の特徴が分かれば対策もおのずと見えてきます。もちろん子どもが高学年になったら過度な口出しはせず、自主性を尊重してほどよい距離感を保ちましょう。
受験勉強や試験勉強は子ども部屋で行う
高学年になると中学受験をする子供さんもいると思います。静かな子ども部屋で学習をしたいという子どももいるかもしれません。
特に試験の時には、周りが静かな環境で勉強をすることがほとんどです。
このような静かな環境でも、集中して勉強ができるトレーニングもしておいた方がよいでしょう。
試験を意識して一定時間、集中しての勉強はリビングではなく、子供部屋などの刺激のない部屋で行うのがよいでしょう。
一方、子ども部屋で勉強をすると、親は子どもの学習状況を把握しづらいデメリットがあります。学習の様子について聞くなど程度に声をかけ、進捗状況を確認して、困っていることはないか聞いてあげましょう。
子ども部屋での勉強に最適な、子ども用学習机の選び方5選をこちらでまとめました。
リビング学習におすすめのアイテム
リビング学習におすすめのアイテムは、下記の5つです。
・学習ボード
・ブックストッパー
・付箋
・タイマー
ひとつずつ見ていきましょう。
テーブルマット
子どもがダイニングテーブルやリビングテーブルで勉強をする場合には、テーブルマットを使用するとよいです。子どもは勉強をしているときに、どうしてもダイニングテーブルを汚してしまいがちです。
また、うっかり天板に物を落として、ダイニングテーブルを傷つけてしまう可能性もあります。ダイニングテーブルが鉛筆や消しカスで汚れるのを防ぐには、テーブルマットがおすすめです。
当店でもリビング学習に最適なテーブルマットを販売しております。
何かお困りごとがあれば是非、お気軽にご相談ください。
・テーブルマット匠専門店
学習ボード
子どもがリビングで集中して勉強するならば、学習ボードも良いかもしれません。リビングで勉強をしていると、テレビがついていたり、家族や兄弟がいたりと気が散りやすいです。
学習ボードは目隠しとなる衝立と収納の役割をするものや、学習するスペースをゾーニングするもの、書き物をしやすく傾斜をつけたボードなど様々なものがあります。自分だけの勉強空間を作り、集中して学習を進めたい場合には、子供の個性も考慮して必要なボードを用意してあげましょう。
ブックストッパー
教科書や参考書などを見ながらノートに書いてまとめるような勉強の場合には、ブックストッパーもおすすめです。教科書を左手で押さえながら勉強をしていると、文章を読むことになかなか集中できません。
ブックストッパーで教科書が動かないようにすれば、教科書を手で持つ必要がないので、勉強が捗り集中して学習が出来ます。
付箋やマーカー
教科書や参考書を使用して勉強をする場合には、付箋を活用しましょう。たとえば、試験に出る重要な部分に付箋やマーカーでチェックしておけば、時間をかけずに目的のページを開けて、すぐに大事な所の勉強を始められます。
また、学校の授業を受けて疑問に感じた部分を付箋に書き残しておき、後で先生に質問をすれば、授業への理解を深めることができます。効率的に勉強を進めていき、学習への理解を高めたい場合には、付箋を活用するのがおすすめです。
また、マーカーは重要なポイントにマーキングしておけば、自然と要点を抑えて文章を読んでいくことができます。見返した際にも重要な点が一目でわかります。
タイマー
タイマーを使用しての学習も効率を高める為には良いでしょう。タイマーを使用すれば、50分勉強をして10分休憩するなど、時間を区切って勉強ができるので集中力が高まります。この時間間隔を普段の授業や試験時間などに合わせて置けば、自然と時間感覚が磨かれます。
また、午後から予定がある場合にタイマーが近くにあれば、残り時間を把握しながら勉強を進められます。
中学受験を控えている子どもであれば、試験時間内で問題を解く必要があるためタイマーを自分で使用して勉強をする癖をつけましょう。自分で操作をすることで時間管理が身につく為、本番の試験でも成果を出すことができるでしょう。
まとめ
本記事では、リビングに最適なレイアウトなどについて解説しました。子どものデスクを配置する際には、安心感と適度に集中できる環境を整える工夫が必要でした。子どもが集中して勉強ができる環境を作るには、レイアウトも大事な要素になります。
また、何よりも大事なのは、勉強をしていく子どもに合わせた環境を用意することです。
こちらをベースに今回の記事を参考にしてみてください。
また、当店の宣伝となってしまいますが、子どもがリビング学習をするときには、テーブルマットを活用してみましょう。
当店のテーブルマット匠は、表面コーティングで傷に強く、お手入れがしやすく汚れに強いのが特徴です。少し硬めに調整したビニール部分とコーティング面であり、子どもが書き物をする際に使用しやすいでしょう。
是非、こちらのご検討もお願いいたします。