イニングテーブルの購入を検討する際、せっかくなら長く使えるものを選びたいと考えることも多いのではないでしょうか。一般的な寿命は5～10年といわれていますが、使い方やメンテナンス状況などによっても変わってきます。
今回はダイニングテーブルの寿命の目安や買い替えのタイミング、購入時のチェックポイント、長く使うためのコツなどを紹介します。長く愛用するために役立つ情報をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
ダイニングテーブルの寿命は？
使用頻度の高いダイニングテーブルは、使っているうちに天板や脚などが劣化し、いずれ寿命が訪れます。一般的な寿命を把握して、買い替えのタイミングを検討する際の参考にしてください。
ダイニングテーブルの寿命は5年～10年
ダイニングテーブルの寿命は、一般的に短い場合で5年、長ければ10年ほどであるといわれています。テーブルの材質や形状、利用頻度、使い方、メンテナンス状況などによっても変わってきますが、おおよその目安として覚えておくとよいでしょう。
毎日の食事で使うダイニングテーブルの天板には、食べ物や飲み物による汚れや、食器で擦れた跡などが残りがちです。リビング学習で子どもが勉強したり、在宅ワークでデスク替わりにしたりと食事以外で使うケースもあり、その際に天板に傷などが付くこともあります。
天板を支える脚に劣化が見られる場合もあり、ネジなどの接合部分が緩くなるとぐらつきが生じます。とくに脚が細いタイプは劣化しやすいため、注意しましょう。
ダイニングテーブルを買い替えるタイミング
買い替えを検討する主なタイミングを見ていきましょう。以下に4つのタイミングを紹介します。
脚がガタつく
脚には圧力や重さがかかるため、劣化しやすいのが特徴です。チェアから立ち上がる際にテーブルに手をついて体重をかける、日常的に肘をつくなどして気付かないうちにテーブルの脚に負担がかかり、摩耗していることもあります。
脚にガタつきを感じるようになったら、買い替えを検討するサインです。接続部分のネジを締め直すと改善する場合もありますが、締め直しても何度もガタつく場合は、買い替えを検討しましょう。
ガタつく原因が床の歪みにあるケースもあります。置き場所を変えてもガタつく場合はテーブル自体に歪みや反りがあると考えられますが、置き場所を変えることでガタつきが改善する場合は、床の歪みが疑われます。アジャスターの調整や脚にフェルトのシールを貼るなどの対策によって改善できる可能性もあります。
塗装が傷んでいる
テーブルの塗装の仕上げ方法には、主にウレタン塗装とオイル塗装があります。ウレタン塗装はプラスチック樹脂系のウレタン樹脂で表面をコーティングする方法です。表面をコーティングするため、素材の割れや反りを防ぎ、傷を付きにくくしてくれます。
ウレタン塗装は表面の塗膜が使っているうちにゆっくりと剝がれていきます。塗り直しには費用がかさむため、買い替えを検討した方がよいでしょう。
オイル塗装は天然植物由来のオイルが主原料の塗料を使っており、染み込ませて仕上げる方法です。コーティングされていないためシミが取りにくく、ヒビや変形が気になる場合もあります。
オイル塗装は自分で塗り直すなどのメンテナンスも可能ですが、長年使っているうちに色あせや傷が気になることもあります。その場合は買い替えを検討しましょう。
傷や汚れが目立つ
塗装などによって表面に加工が施されている場合であっても、長年使い続けていると傷や汚れが目立つようになります。食べ物や飲み物によるシミ、熱いものを置いたことによる焦げの跡、誤ってカトラリーを落下させた際に付いた傷など、食事をするダイニングテーブルはさまざまな汚れや傷が目立ってくるものです。
ダイニングテーブルは食事をする場所であり、来客が使用する場面もあると考えられます。清潔な見た目を保つために、傷や汚れが目立つようになったら買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。
引っ越しや子どもの成長
年月の経過にともない、住んでいる場所や家族の状況が変化するケースもあります。住む場所が変わるとテーブルを置く部屋の広さやレイアウトも変化し、それまで使っていたテーブルのサイズや形のバランスが悪くなる可能性もあるでしょう。
ダイニングテーブルの色やデザイン、大きさによって空間の印象も変わってくるため、引っ越しをきっかけにインテリアのテイストを変えたい場合も買い替えのタイミングであるといえます。
子どもが小さい頃はちょうどよかったテーブルも、成長して体格が変化するにつれて狭さを感じることもあるでしょう。子どもの成長は、大きなテーブルへの買い替えを検討するタイミングのひとつです。反対に子どもの独立によって、大きなテーブルが不要になるケースもあります。
ダイニングテーブルを購入するときのポイント
ダイニングテーブル購入を検討する際は、以下に紹介する3つのポイントをチェックして、使いやすい商品を選びましょう。
サイズ
ちょうどよい天板のサイズのテーブルを選ぶためには、何人で使う予定なのかを考えてみましょう。一般的に1人が必要とするスペースは、横幅60cm×奥行40cmほどであるといわれています。
よって4人なら横幅120cm×奥行80cmほどの天板のサイズ、5～6人で使う予定であれば横幅180cm×奥行80cmや、横幅150cm×奥行90cmなどの天板のサイズが適切であるといえます。ただしゆとりをもたせたい場合は、横幅や奥行を広めにするなど、使いやすいサイズを選びましょう。
快適な使い心地を実現するために、テーブルの高さも考慮する必要があります。日本人の平均的な身長に合わせた標準的な高さは70～72cmといわれており、この高さのテーブルが多く販売されていますが、椅子の高さとのバランスも重要です。テーブルの高さと椅子の座面の高さの差は、一般的に27～30cmほどがよいといわれています。
さらに、ダイニングテーブルのまわりに必要なスペースを確保することも大切です。椅子の出し入れには約60cm必要であり、通り道となる場合は通路も確保する必要があります。部屋の広さに合わせて、適切なサイズのテーブルを選びましょう。
天板の形
天板の形によって、インテリアの印象や使い勝手が変わってきます。それぞれの特徴を踏まえて、使いやすい形を選びましょう。
主流なのは長方形の天板で、豊富なデザインやサイズのテーブルが販売されています。対面はもちろん、隣り合わせなどシチュエーションに応じて座り方を変えられます。壁付けもできるため、奥行きが浅いものを選んで壁付けにし、カウンターのようにして横並びで使用することも可能です。
正方形はコンパクトなデザインで、少人数で使用する場合や、部屋が狭い場合にも置きやすい形です。壁付けも可能で、カフェのようにおしゃれなレイアウトにするなどさまざまなスタイルを楽しめます。ただし来客時に座る場所を確保しにくい面もあります。
なめらかな曲線を描く円形はやわらかい印象を与える形で、テーブルを囲む全員の顔が見えやすいなどの特徴があります。座る場所を調整しやすく、来客時など人数が増える場合は、座る位置を少しずつずらして対応も可能です。壁付けしにくいなどのデメリットもありますが、角がないため小さい子どもがいる家庭にも安心です。
楕円形は、長方形と円形のよい部分をあわせもった形といえます。角がないので小さな子どもがケガをするリスクを抑えられ、インテリアとしてはやわらかい印象を与えます。家族が多い場合にも使用しやすく、角がないため来客時に座る場所を増やしやすいでしょう。
機能性
ダイニングテーブルをより便利に使いたいなら、機能性にも注目しましょう。以下に紹介する機能性も参考に、検討してみてください。
昇降機能はテーブルの高さを変える機能で、状況に応じて使いやすい高さにできます。子どもが小さいうちは低めに、成長に応じて高くすることも可能です。パソコンや作業をするときには高くして、食事のときは下げるなど、用途に合わせることもできます。
伸長機能は天板の長さを変える機能で、座る人数に応じて天板の大きさを変えられます。頻繁に来客がある家庭にもおすすめで、普段は天板を小さくしておけばスペースを広く使えます。折りたたみタイプ、サブ天板を取り付けるタイプ、メイン天板の下にサブ天板が隠されているタイプなどがあります。
引き出し付きのテーブルであれば、ダイニングまわりをすっきりと片付けられます。テレビのリモコンや筆記用具、カトラリーなどを入れて置くと、便利に使えるでしょう。
ダイニングテーブルを長持ちさせるコツ
テーブルの使い方によっては、早く寿命を迎えてしまう可能性もあります。長持ちさせるためにできることを見ていきましょう。
汚れをそのままにしない
ダイニングテーブルは、食べこぼしや飲みこぼし、水滴の付いたコップによる輪染み、油汚れやソースなどによる汚れが付着することもあるでしょう。そのほかにも、手あかや水あか、油性マジックによる汚れなど、さまざまな原因で汚れることもあります。
長持ちさせるコツは、どのような汚れであってもすぐに拭き取る習慣をつけることです。オイル塗装などのテーブルは、水分が染み込みやすいためとくに注意しましょう。汚れによっては変色の原因になります。
ネジの緩みなどを定期的に点検する
テーブルには、脚と天板を固定するためのネジがついているのが一般的です。ただし、使用時の振動や、模様替えなどで移動させるときの振動、テーブル自体の重量など、日々の積み重ねによって気付かないうちにネジが緩むことも珍しくありません。
ネジが緩んだまま放置すると、金具自体だけでなくテーブルの構造にも負荷がかかり、ガタつきの原因になります。ネジが緩むとガタつきの幅も大きくなってさらに緩んでしまい、歪みが生じて修理や買い替えが必要になる可能性もあります。
ガタつきやぐらつきを感じたらすぐに対処するのはもちろん、定期的にネジの緩みをチェックして早めの対処を心がけましょう。
直射日光を避ける
木製のテーブルは、直射日光を避けることをおすすめします。直射日光に当たったところが熱くなって木材が乾燥し、反りや割れの原因となるからです。
そのほかにも、紫外線による変色も懸念されます。木材によっては黄みや赤みが強くなったり、色の濃淡が出たりと日焼けの症状もさまざまです。テーブルが日焼けすると元の色に戻すのは難しいでしょう。
直射日光によって塗料が劣化して黄色っぽく変色することもあります。直射日光の影響を避けるために、テーブルを置く位置の工夫やカーテンの活用などの対策をしましょう。
エアコンの風が直接当たらないところに設置する
木製のテーブルは、エアコンの風が直接当たることによる乾燥や、急激な気温差や湿度の変化によって劣化する可能性があります。とくに暖房運転による温風は、変形やヒビ割れの原因になるため注意が必要です。
風の向きを変える、エアコンの正面や真下にテーブルを置かないなど、エアコンの風がテーブルに直接当たらないように工夫しましょう。エアコンの吹き出し口に向けてサーキュレーターを動かすと、風が分散されるうえ、空気の循環に役立ちます。
テーブルマットを使用する
テーブルマットを敷いておくと、汚れや傷が直接テーブルに付くのを防げます。きれいな状態を保ちやすくなり、ダイニングテーブルの寿命を伸ばしてくれるでしょう。マットの素材によっては、食べこぼしや飲みこぼしなどの掃除もしやすくなります。
テーブルマット匠は、天板を傷や汚れから守るために開発された、国内製造のテーブルマットです。ほぼ無色透明のため、木目や塗装などの本来の美しさはそのままに、傷や汚れを防げます。
テーブルマット匠は水拭きや乾拭きだけでなく、エタノールやシールはがしなどを使った清掃も可能です。適度な硬さもあるため、食事だけでなく書き物をする場面でも使えます。
ダイニングテーブルを長く使うために、テーブルマットの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
長くつかえるダイニングテーブルとは
ダイニングテーブルを長く使用したいなら、購入時にいくつかのポイントを押さえておくことが大切です。以下に紹介するポイントを踏まえてテーブルを選びましょう。
素材
テーブルに使われる素材にはさまざまなものがあります。なかでも無垢材は自然なままの木材を使用しており、木そのものの質感や温かみを楽しめるのが魅力です。経年変化を楽しみながら長く使えるでしょう。ただし素材によっては汚れや水分が染み込みやすいことがある点や、水分を吸放出する性質から反りが出ることがあるなどの注意点もあります。
セラミックは無機物を焼き固めたもので、おしゃれな見た目が特徴です。熱や腐食、傷や汚れにも強いなどのメリットがあり、安定した素材のため劣化しにくいでしょう。
そのほかにもガラス製や、集成材を使った木製テーブルなどもあります。素材を選ぶ際は、長持ちするかを考慮することが大切です。
丈夫な構造
テーブルの構造が丈夫であるかもチェックしましょう。天板の厚みや、天板と脚の接続方法などは強度に関わる部分でもあるため、よく確認が必要です。
とくに1枚板のテーブルは薄いと強度を保てない可能性があるので、ある程度の厚みがあるものを選びましょう。一般的には5cm前後のものが多くなっています。
天板と脚は、ネジやビスで留められているのが一般的です。ワッシャーといわれる平たいリング状の金属部品を使用しているなどの緩み対策が施されているかも確認しましょう。
使い込むことで味がでる素材
気を付けていても、使っているうちに傷や傷みが生じることもあるでしょう。天然の木材である無垢材を使用したテーブルであれば、経年とともに色やツヤに変化が見られて味わい深くなり、傷や傷みも味ととらえることも可能です。
ヴィンテージな風合いを楽しめて、愛着も強まることが期待できます。長く使用することを考えて、経年とともに味がでてくる素材を選ぶのもひとつの方法です。
使いやすい
使い続けやすい機能のあるテーブルを選ぶのもおすすめです。たとえば脚を付け替えられるテーブルであれば、ダイニング用からリビング用のテーブルにしたいなどの場合にも対応できます。引っ越しで部屋の広さやレイアウトが変わったときにも対応しやすいでしょう。
昇降機能や伸長機能などがあると、用途や家族構成の変化に合わせて使いやすくなります。このように使い続けやすい機能があると、長く愛用できることが期待できます。
メンテナンスがしやすい
メンテナンス性も考慮する必要があります。ウレタン塗装やオイル塗装などの仕上げの種類によってメンテナンスのしやすさも変わってくるため、使い続けやすいものを選びましょう。
テーブルのメーカーによっては、アフターメンテナンスを行っていることもあります。購入の際に、メンテナンスサービスについてもチェックしてみるとよいでしょう。
ここまでダイニングテーブルの寿命について詳しく解説しましたが、家具の寿命をサポートするために、フローリングの傷を防止する試すべき5つの方法をこちらで紹介します。あわせてご覧ください。
まとめ
ダイニングテーブルの寿命は一般的に5～10年といわれています。ただしテーブルの素材や使い方、使用頻度、メンテナンス状況などによっても変わってきます。
長く使い続けるために、汚れのこまめな拭き取りや、接続部分の定期的な確認などを行いましょう。テーブルマットを敷いておくと、天板を汚れや傷から守ることが可能です。
テーブルマット匠は、ポリウレタンUVコーティングといわれる特殊なコーティング面によって、天板はもちろんマット本体に傷を付きにくくしてくれるのが特徴です。耐久性に優れており、お手入れが簡単で汚れに強いのも魅力です。ダイニングテーブルの寿命を伸ばすために、テーブルマット匠の利用をぜひご検討ください。
