家の中で一番汚れやすい場所といえば、やはりダイニングでしょう。朝、昼、夕、少なくとも3回は食事をする場所ですし、ここに小さな子どもが加わることで、余計に食後のダイニングは荒れることになります。
そこで役に立つのが、ダイニングマットです。別名ダイニングラグとも呼ばれるアイテムで、ダイニングテーブルや椅子の下に敷いて使用します。今回はそんなダイニングマットについて、選ぶ際に失敗しないためのポイントを紹介します。
失敗しないダイニングマット選びのコツ
最近のダイニングマットは、デザインや機能性の向上が目覚ましく、種類も非常に豊富です。
しかし、選べるダイニングマットの数が多い分、どれを購入すればよいのか迷う人も少なくありません。ここでは、ダイニングマットを選ぶ際のコツについて紹介します。
サイズ
まずダイニングマットを購入するにあたって、最初にチェックしておきたいのがサイズです。当然ですが、ダイニングマットは製品によってサイズが異なります。
間違ったサイズのダイニングマットを購入してしまっても、返品対応をしてもらえない可能性もあるので、事前にメジャーを用いるなどしてサイズは確認しておきましょう。
また、ダイニングマットは椅子を引いた際にも十分なスペースが確保できるように、自宅のダイニングセットより、少し大きめのサイズを購入した方がよいです。
椅子を引くために必要なスペースは、50センチが目安とされています。ダイニングテーブルの対面に椅子を設置するなら、ダイニングセットより100センチ以上大きなサイズのマットを購入しましょう。
デザイン
ダイニングマットは、毎日食事をするダイニングの床に敷くので、必ず人の目に入るアイテムです。そのため、最近は実用性だけでなく、デザイン性を重視した製品も数多く販売されています。
ダイニングセットのテーブルや椅子の脚は、木製や金属製など多種多様です。一般的にはあまり色味のないものが多いので、ダイニングマットを選ぶ際は椅子の座面などを含めて、色や素材との相性を考えながら選びましょう。
また、リビングとダイニングが同室で、かつソファの前にすでに別のマットが敷かれている場合は、全体のバランスが崩れないようにコーディネートする必要があります。
とはいえ、基本的には自分が気に入ったマットを敷けば問題ないので、あまり深く考えすぎないようにしましょう。
汚れにくさ・傷つきにくさ
ダイニングマットを敷く大きな目的は、床が汚れたり傷がついたりするのを防ぐことです。最近はさまざまな素材で作られたダイニングマットが販売され、使い心地だけでなく汚れにくさや手入れのしやすさを売りにしている製品もあります。
そんなダイニングマットに使用されている素材で、一般的なのは主に2つです。1つ目はクッションフロアタイプ、そしてもう1つは繊維タイプの素材です。
前者は塩化ビニールなどの素材でできているため、手入れが簡単で、比較的安価で購入できるのも大きなメリットです。小さな子どもやペットがいる家庭なら、クッションフロアタイプを購入すれば間違いありません。
後者はデザイン性に優れた製品が多く、部屋のコーディネートの幅が広がるのがメリットです。いっぽうで、手入れに時間がかかる製品もあるので、購入する際は撥水加工されているか、洗濯機による丸洗いが可能か確認しておきましょう。
防音・防水効果
ダイニングマットには、防水効果がある製品を選ぶことをおすすめします。飲み物をこぼしてしまっても一拭きするだけで掃除が終わるので、手入れが非常に楽です。
また、ダイニングマットには防音効果がある製品もあります。椅子を出し入れするときの音や、ものを床に落としたときの衝撃音は、想像している以上に下の部屋に響きます。
そのため、マンションや集合住宅に住んでいる場合は、下の住民への配慮としてダイニングマットを敷くとよいです。最近は防音専用のマットも販売されているので、とくに音漏れが気になる人はチェックしてみましょう。
クッション効果
さまざまな効果が期待できるダイニングマットですが、実はクッション効果もあります。うっかり床に皿やグラスを落としても、ダイニングマットが敷いてあれば破損を防ぐことが可能です。
また、クッション効果が期待できるのは、厚みがある製品に限られると思われがちですが、最近は素材が進化したことで厚さが1.5mmしかなくても、しっかり衝撃を吸収してくれるダイニングマットも登場しています。
保温効果
寒い時期になると、足元の冷えが気になる人も多いでしょう。最近は電力不足も相まって、節電が求められる場面も増えました。そういった状況でも暖を取るために、さまざまな工夫が行われていますが、そんなときにもダイニングマットはおすすめです。
ダイニングマットを敷くことで、床からの冷気をシャットダウンできるので、高い保温効果が期待できます。
ホットカーペットや電気毛布のように電力を使用することなく、足元を温めることができるので、床を保護するだけでなく、節電を兼ねた寒さ対策としてもおすすめのアイテムです。
ダイニングマットはこんな人には向いていない
ここまでダイニングマットを購入するメリットについて取り上げてきましたが、必ずしもすべての人が満足する効果を得られるわけではありません。ダイニングマットを使用するのに向いていない人も、一定数いるからです。
たとえば、定期的な掃除や手入れをしたくない人は、ダイニングマットを導入しない方がよいでしょう。ダイニングマットは床が汚れたり、傷ついたりするのを防ぐためのアイテムなので、必然的にすべての汚れがマットにつきます。
手入れが簡単な製品もあるとはいえ、ダイニングの床をカバーできる大きさのマットを掃除するのはかなり手間がかかるので、掃除が苦手で、好きじゃない人にはおすすめしません。
ただ、さっと拭くだけで汚れが落ちる、お手入れが簡単なマットであれば問題ないでしょう。お手入れの楽なテーブルマット匠は、ダイニングマットとしてもお使いいただけます。
また、できるだけ部屋にものを置きたくない人も、ダイニングマットを導入するメリットはあまりないでしょう。ダイニングマットを敷くことによって部屋のサイズ感も変わるので、圧迫感が気になってしまう人も珍しくありません。
そもそもフローリングの床が好きという人も、無理して導入する必要はないです。ダイニングマットを購入する際は、ダイニングマットを購入した後の生活をきちんと想定しておきましょう。
ダイニングマットはこんな人に向いている
ダイニングマットを導入するのに向いていない人の特徴について言及したところで、今度は、どんな人がダイニングマットを導入するのに向いているのか紹介します。
まず、定期的なダイニングマットの手入れが苦にならない人です。すでに言及していますが、ダイニングマットの掃除は想像以上に手間がかかり、洗濯機が使えない製品の場合は手洗いをする必要があります。
時間がかかっても丁寧にマットの手入れができる人は、導入した後も大きな問題にはならないでしょう。
そして、くつろぐスペースが欲しい人もダイニングマットを導入するのに向いています。硬いフローリングよりも、柔らかくてクッション性が高いマットが足元にある方が、落ち着いて過ごしやすいです。リラックス効果のある色合いの製品を購入すれば、集中力の向上にも繋がります。
また、最近は品質やデザインにもこだわったダイニングマットも販売されているので、インテリアにこだわりたい人にも向いているでしょう。
まとめ
以上、ダイニングマットを選ぶ際に失敗しないコツについて取り上げてきました。ダイニングマットも年々進化しており、本来の床が汚れるのを防ぐ効果以外にも、さまざまな効果を備えた製品が登場しています。
掃除がしやすい製品や防音効果まで備えた製品、そしてインテリアとしても優れている製品など、多種多様です。
ただし、すべての人がダイニングマットを導入することで、満足できる効果を得られるわけではありません。床が汚れるのを防ぐことはできてもマットの手入れは必要ですし、洗濯機が使えずクリーニングに出さなくてはいけない場合は、手間もお金もかかってしまいます。
ダイニングマットを導入するメリットとデメリットをしっかり認識したうえで、自分の目的に合ったアイテムを購入しましょう。