自宅カウンターの高さの種類や決め方!高さの他に押さえるべきポイント

自宅にカウンターがある生活は、スタイリッシュで憧れる方もいることでしょう。食事はもちろん、コーヒーやお酒を飲むにもテーブルとは異なる雰囲気を演出します。

自宅にカウンターを設置する際は、いくつかの注意点を押さえた選び方が重要ですが、今回は高さをはじめとするカウンター選びのポイントを紹介します。素材や形状、汚れ防止のためのコツにも触れていくので、ぜひ参考にしてください。

カウンターの高さは主に3種類

カウンターの高さは主に3種類カウンターを選ぶときは高さが最も重要で、使う人や椅子の高さにも影響します。家族とのコミュニケーションの取りやすさや、そばに立ったときの圧迫感なども考慮して選びたいものです。

店舗やオフィスに設置する場合とは少し異なり、用途や使用時間、安全性も確認して選びましょう。はじめに、3種類の高さの特徴とそれぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。自宅にカウンターを設置したい方はぜひ目を通してください。

ローカウンター

高さは70センチ程度、家庭用のダイニングテーブルと同じくらいのイメージで、椅子は低めのものを合わせます。座ったときに足が床に着地することが特徴です。レストランなどで採用する店舗も多く、普段から触れる機会の多い高さです。

メリット

安定した使用感があり、ゆったりくつろぐことができます。長く座っていても疲れにくく、子どもから高齢の方まで利用しやすいです。椅子も低めのものを合わせるので、比較的安全で、離着席しやすいのもメリットといえるでしょう。

また、飲食はもちろん、ちょっとした軽作業をするのに向いています。家計簿をつける、パソコン操作をする、子どもの勉強を見るにもおすすめです。

レストランなどの飲食店をはじめ、オフィスなどさまざまな場で採用するケースが多いので、慣れ親しんだ高さといえるでしょう。

デメリット

立って作業するときは低く感じるほか、座っている人から見ると、立っている人の目線が上から見下ろされるような圧迫感があります。家族構成にもよりますが、身長が高い方には低く感じるほか、使いにくいケースもあるでしょう。

自宅に設置する際は、長時間利用することを考えたサイズやレイアウトが必要です。椅子も疲れにくい素材やデザインを意識するとよいでしょう。

ミドルカウンター

高さ85センチ程度、家庭用のキッチンと同じくらいの感覚で、立って作業するのにぴったりの高さです。寿司屋のカウンターやおしゃれなレストランに採用されることが多く、専用の高めの椅子を合わせるケースがほとんどです。

キッチンに設置した場合は家族との目線が近くなり、コミュニケーションを取りやすくなります。アットホームな雰囲気づくりにもよいでしょう。長く座ったときの疲労感は、ローカウンターとハイカウンターの中間程度という印象で、食事をする程度なら問題ありません。

メリット

立って作業するときにちょうどよい高さであり、身長が高い方には安定した座り心地を提供できます。平均的な身長の方は、足のつま先が床に付くので安心感があります。

座ったときに少し高めの目線となり、配色や素材によってはカジュアルな雰囲気を作りやすいなど、普段とは異なる雰囲気を感じられるでしょう。食事をする程度の時間なら、問題なくゆったりくつろぐことができます。

デメリット

対応する椅子の種類が少ないことがデメリットです。事前に調べて確認しておく必要があるでしょう。場合によってはオーダーメイドになる可能性があり、その分の費用が割高になることも考えられます。

また身長によっては、座ったときに足が床に付かない、不安定な状態になることもあります。子どもがまだ小さい、身長が低い方がいる場合はあまりおすすめできない高さです。立って作業する際、身長が高い方には高さが合わない可能性があるでしょう。

ハイカウンター

高さ100センチ程度、立ったまま飲食や作業をするのに向いています。椅子も75センチ程度と高さが必要になるため、座ったときは床に足が付かないイメージです。

子どもには不向きですが、おしゃれなカジュアルバーのような雰囲気を演出できます。短時間の利用に向いていることが特徴です。

メリット

座ったときにキッチンに立つ家族と同じくらいの目線となり、双方に圧迫感を与えずコミュニケーションが取りやすいことが挙げられます。また、立ったまま作業するのに最適で、さまざまな用途に利用できます。

全体にセンスが光る印象となるため、周囲のインテリアや家具の配置によってワンランク上の空間とすることもできます。キッチンの配色や設備にもこだわれば、よりハイセンスなカウンターにできるでしょう。

デメリット

座ったときに床に足が付かないので、不安定な状態になります。そのため、子どもや身長が低い方には不向きです。長く座っていると疲れやすく、椅子の高さや素材も選ぶ必要があります。長く滞在しない状態が続くと、次第に使用頻度が下がる可能性もあるでしょう。

また、立って作業する場合、高さが合わないと疲れやすいなどのデメリットがあります。家族構成やそれぞれの身長に合わせて選ぶ必要があります。

カウンターの適切な高さの決め方

カウンターの適切な高さの決め方カウンターの高さは、家族の身長や利用目的により選ぶことが必要です。立って使うのか、座って使うのかによっても変わってくるでしょう。ここでは、高さを決める際の考え方やコツを紹介していきます。

使う人の身長に合わせる

カウンターの高さを家族の身長に合わせる場合、次の計算式で目安を求めることができます。座って使用する場合と、立って使用する場合のそれぞれの計算式に数値を当てはめて計算してみてください。

座って使用する場合の高さの目安を求める計算式
カウンターの高さ(cm)=身長(cm)×0.25-1+身長(cm)×0.183-1

家族が多い家庭では、よく利用する人の身長や、子どもの今後の成長分を見据えて計算してみましょう。たとえば、座って使う想定で身長170センチとして計算してみると、カウンターの高さは71.61センチになります。

この数値を目安とするとローカウンターがよいといえますが、好みや用途によってはミドルカウンターでもよいでしょう。

立って使用する場合の高さの目安を求める計算式
カウンターの高さ(cm)=身長(cm)÷2+15cm

立って使う想定で身長170センチの場合だと、高さは100センチになります。見た目としても高い印象を受けますが、用途によって実際の使い勝手は変わるため、こちらも目安として見ておいてください。

椅子の高さに合わせる

椅子の高さが固定されている場合、椅子を基準にカウンターの高さを決められます。椅子に深く腰掛けたとき、ひじが90度程度になる高さが目安となります。

そのほかでは、カウンターの天板と椅子の座面の間が30センチ程度として考えることもできます。メジャーで測るか、実際に座って確かめながら決めるとよいでしょう。

飾るものに高さを合わせる

カウンターを飾り棚とする場合は、飾るものの高さに合わせるのもひとつの方法です。あらかじめ飾るものの寸法を測り、余裕ある高さにするのがポイントです。複数のカウンターを設置する際は、重たいものを下段に置くと安全面でも安心できます。

また、目立たせたいものは目線に合わせるか視界に入るよう置くことで、スタイリッシュな空間にできます。飾るものが複数ある場合はそれぞれレイアウトしてみて、比べてみるのもよいでしょう。

高さの他に押さえるべきポイント

高さの他に押さえるべきポイントカウンターは高さのほかにも押さえておきたいポイントがあります。奥行や幅など家族に使いやすいものとなるよう考えてみましょう。また、素材や形状にこだわることで、洗練された空間にすることもできます。家族の憩いの場となるよう工夫してみてください。

カウンターの幅は、用途や目的・設置場所により変える必要があります。たとえば、キッチンなら余裕を持った方が使いやすく、60センチ程度あれば食事の際にも問題ないでしょう。

収納なら収納するものに合わせたスペースを、作業スペースにするならノートパソコンが置けるなど状況や目的に合ったスペースを確保してください。飾りや小物を置くなら、狭いスペースでも充分対応できるでしょう。

奥行

奥行きも幅と同じように、用途や目的・設置場所により適切な範囲にするのがおすすめです。たとえば、食事をするなら45センチ~50センチあると、品数が多少増えても問題ありません。

わかりやすい例として、定食を置いたときのことをイメージしてみてください。ご飯・味噌汁・主菜・副菜・お茶などの飲み物が置けるならOKと考えておきましょう。

また、作業スペースや収納などの場合は、それぞれの条件を満たせる奥行きにするか、やや余裕を持たせることがおすすめです。

形状

自宅用のカウンターはI字かL字型にすることが多く、設置場所や用途により選択します。

I字型

I字型は、省スペースでも設置できることが特徴で、対面キッチンなどに設置します。家族とのコミュニケーションがとりやすく、作業台にするのもおすすめです。ただ、レイアウトによっては充分な奥行きが取れないこともあります。

L字型

L字型は、ゆとりある奥行きを取れることが特徴で、採用する店舗も多いです。自宅の場合は充分なスペースが必要となるものの、家族に囲まれて使うことができます。ただ、部屋の角など設置場所が限られるケースが多いので、その点は工夫が必要でしょう。

素材

カウンターに使用する素材にもこだわりたいところです。素材によっては安全性や耐久性なども異なり、日常的なメンテナンス方法も違ってきます。

木材

木製カウンターは木のぬくもりを感じられることが特徴で、合板・集成材・突板・無垢材など種類があります。

合板は、ベニヤ板の繊維に直角になるよう重ね合わせたもので、低コストで設置できることがメリットです。ただ、木の節があるので、やや安価に見える可能性があります。

集成材は、接着剤などを使って木材のかけらを再構成したもので、強度が安定していて反りが出にくいことがメリットです。コストも抑えたいときにもおすすめの素材ですが、ほかの木材に比べて木の風合いは期待できないため、その点は検討する必要があるでしょう。

突板は、薄くカットした木材をベニヤなどのほかの木材と張り合わせたもので、天然木材の雰囲気を出せることがメリットです。コストを抑えつつも木のぬくもりを感じたい方におすすめの素材でしょう。ただ、深い傷が入ってしまうと、下地のベニヤが見えてしまうケースがあるので注意が必要です。

無垢材は、木を切り出したままの無加工のもので、強度があることや木目の美しさを楽しめる点がメリットです。建築用に使われることもあり、天然木材の風合いを楽しみたい方におすすめです。高級感がありますが、一点気になるとすれば、コストが高いことでしょう。

テーブル天板におすすめの木材と選ぶ際の基準について、こちらの記事で紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

ガラス

ガラス製のカウンターは、見た目にもおしゃれで高級な印象を受けます。ガラス製だと割れる心配がありますが、強度を強化したガラスも多数あり、航空機の窓に使用されている有機ガラスを使用したカウンターもあります。

設置する部屋の雰囲気や、サイズに合わせて選ぶとよいでしょう。美しく高級な雰囲気を出せる一方、コストは高いので事前に検討しておきましょう。

大理石

カウンターの見た目にこだわりたいなら、大理石を使うのがおすすめです。本物の大理石でもよいですが、近年では人工大理石が登場しており、見た目のよさ・耐水性・耐久性に優れている点がメリットです。

大理石と呼ばれているものの、人工大理石に大理石は含まれておらず、アクリルやポリエステルなどの樹脂で製造されています。

長く使っていると紫外線の影響で変色するおそれがあるものの、見た目を重視しており、高級感を求めるならおすすめの素材です。

カウンターの色は、部屋のテーマに合わせて選ぶことをおすすめします。とくに、家具やドアなどと同じか同系色にすると、全体に引き締まった印象になります。

たとえば、壁や作り付けのテレビ台などのように色を変更しづらいものと合わせると、部屋全体に統一感が出て、おしゃれな雰囲気を演出できるでしょう。

また、カウンターがアクセントになるようにあえて色を変えるのもよい方法で、全体にブラウン系の部屋なら、カウンターをオフホワイトにしてみるなども一考の価値があります。

部屋の雰囲気に合わせる・オリジナル性を持たせる場合のどちらでも、好みに合わせて選択することをおすすめします。

傷・汚れ防止

カウンターを設置する際は、傷や汚れから守ることも考えなくてはなりません。いくらお気に入りの素材・サイズ・高さなどで設置したとしても、傷や汚れがついてしまっては、せっかくのカウンターが台なしになってしまいます。

日頃から気をつけて使うのもよいですが、カウンターを設置してすぐにテーブルマットを敷くのもよい方法です。たとえば、ビニール製のマットをしいておけば、多少の傷や汚れから守れるほか、無色透明のものを使えば美しい木目や素材の風合いも活かすことができます。

とくに、小さな子どもがいる家庭や座ってカウンターを使う場合は、飲食する機会が多いことが推測できます。飲食の機会が多ければそれだけ傷や汚れのリスクも高くなるでしょう。そういったリスクへの備えとして、ぜひテーブルマットを使ってみてください。

まとめ

今回は、自宅用のカウンターを設置する際の高さを中心に、カウンター設置時に押さえておきたいポイントを紹介しました。

カウンターのある生活は部屋の中でもおしゃれな空間となり、とくにキッチンと対面するように設置すれば家族とのコミュニケーション向上にもつながります。

高さを選ぶ際は用途・目的に合わせることはもちろん、家族の身長や椅子の高さに合わせるのもよい方法です。また、素材・幅・奥行・色なども充分に検討しておきたいところであり、機能性・安全性・見た目なども考えるとなかなかすぐに決められない方もいることでしょう。

自宅用のカウンターは家族みんなで使えるよう、さまざまな角度から考えて設置することをおすすめします。設置したら傷や汚れが付かないように、早めにテーブルマットを敷きましょう。テーブルマット匠では、カウンターの天板を傷や汚れから守るためのテーブルマットを販売しています。

色味・硬さを調整した透明ビニールを特殊UVコーティングしたテーブルマットは、カウンター本来の美しさを損なうことなく傷や汚れから守ってくれます。カウンターにジャストなサイズにオーダーカットが可能、ベタつきなし、マットとカウンターの間に気泡が入らない特殊加工を施しているので、自慢のカウンターに違和感なく設置できることが特徴です。

自宅用カウンターを設置する際は、ぜひテーブルマット匠のテーブルマットも使ってみてください。


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