会議室に置く机をいざ買おうと思っていても、サイズに迷うことは意外と多いのではないでしょうか。今回は机を買う際の基準となる、会議室で使用する机の選び方について解説します。
机自体の種類や、会議室内でよくあるレイアウトなど、机を選ぶ際に必要となる内容をたくさん載せています。ぜひ最後までご覧ください。
会議室で使用する机の種類
今回は4種類の机タイプをご紹介します。机を使う人数や用途、機能性などから総合的に判断し、適切な机を選びましょう。
折り畳み式テーブル
折り畳み式テーブルは、移動や持ち運びに対してのメリットが大きいです。そのため、人数や用途に応じてレイアウトを変える場合によく使われます。具体的なシチュエーションとしては、研修やセミナーなどです。
また、脚の部分を折りたたんで収納できるため省スペースで、もの置き場や倉庫へ保管できます。常時設置しておくというよりも、必要なときに取り出して使うといった流れが適しています。予備のテーブルとして活用するのもおすすめでしょう。
スタック式テーブル
スタック式テーブルも、複数人で行うセミナーや研修などに使用されることが多いタイプです。脚部にキャスターが付いているものが主流なため、移動が楽に行えます。
また、天板を折り畳めるため、複数台のスタック式テーブルでも収納がしやすいです。使用する場所と収納場所が異なる場合に、とくに活躍するでしょう。
ミーティングテーブル
ミーティングテーブルは、少人数での利用で使われることが多いです。たとえば、会議や打ち合わせ、商談などに使用されます。また、来客対応やフリーアドレスデスクとしての活用もできます。
種類が多いことがミーティングテーブルの特徴で、丸形や角形など形状のほか、大きさに関してもバリエーションが豊富です。利用人数に合わせてテーブルを選びましょう。
大型会議用テーブル
大型会議用テーブルは、大人数が取り囲めるサイズのテーブルのことを指します。役員を交えた重要な会議やVIPなお客様用、プレゼンルームとして主に使われます。
移動や収納の観点から考えて、大型会議用テーブルは会議室に常設される場合がほとんどです。
会議室の代表的なレイアウト
今回はレイアウトを6つご紹介します。会議室で行う内容に沿って、レイアウトを選びましょう。
対面形式
テーブルを挟んで参加者が座る形式です。居酒屋・レストランなどの飲食店や結婚式・お見合いなどフォーマルな場まで、よく使われる形式です。
お互いの顔が正面からはっきり見えるため、少人数で議論を行う際に適しています。また、対面形式は、立場や役職などにとらわれずに議論を交わせる環境づくりができます。
人数は6人未満がおすすめです。6人以上で対面形式になると、両端に座っている人の顔が見えづらくなり、議論が成立しにくくなるでしょう。
島型形式
別名「アイランド形式」とも呼ばれます。この形式は、室内に複数のテーブルを並べ、ひとつのテーブルにつき4〜6人ほどを配置します。
具体的なシチュエーションとしては、作品制作や小規模の議論などです。各テーブルは少人数であるため、テーブル内同士で親睦を深めやすい効果があり、新人研修のグループワークでもよく活用されています。
難点としては、参加者全員での議論はしにくいところです。もし、参加者全員で議論を繰り広げる場合は、テーブルごとに代表者を決め、事前に意見をまとめたうえで全体議論に臨む方法が適しています。
コの字形式
テーブルをカタカナの「コ」の字型に配置する形式です。ある程度広い部屋が必要ですが、プレゼンテーションや企画会議などをする際におすすめです。コの字の内側にスペースができ、そこにプロジェクターやホワイトボードを置くなどで、スペースの有効活用ができます。
参加者同士座る位置の距離感が程よいため、議論がしやすく、コミュニケーションもとりやすいでしょう。コの字を二重や三重にするとより多くの参加者を収容でき、規模の大きいセミナーや講習会も開けます。
ロの字形式
テーブルをカタカナの「ロ」の字型に配置する形式です。別名「くちのじ」型とも呼ばれます。
コの字型に比べ、全員が注目すべき前方がないため、より議論に特化した形式といえます。参加者全員の顔が見える配置のため、ある程度の緊張感を保ちながら議論を進められるでしょう。
中〜大規模の会議で使われる形式であり、ビジネスでは重役会議で活用されることが多いでしょう。また、テレビ番組の企画として行われる会議や、国際的な会議などでもよく目にする形式です。
収容人数によっては、対角線同士に座っている人の意見が聞きとれないケースがあるため、マイクやスピーカーの準備が必要です。また、ロの字形式も中心にスペースができるため、ある程度広い部屋を確保しましょう。
スクール形式
すべてのテーブルとイスが前方を向いている、まさに学校の教室のような形式です。前方には、ホワイトボードやスクリーンがよく置かれています。
やはりこの形式は、代表者1名もしくは複数人がその場を仕切る場合に適しています。たとえば、セミナーや講演会などが代表的です。また、試験会場としてもよく活用されています。
代表者にとって、参加者全員の顔が見えるところが大きなメリットですが、参加者同士の意見交換に適した形式とはいえません。
対面形式やコの字形式などの通常会議としても利用したい場合は、テーブルやイスは移動させやすいキャスター付きのものを選ぶとよいでしょう。
シアター形式
イスのみを前方に向けた形式です。スクール形式と違い、テーブルが設置されていません。そのため、より多くの参加者を収容できます。入学式や卒業式など、セレモニーや発表会などによく活用されている形式です。
シアター形式はテーブルを設置しない分、筆記が必要な場合はバインダーの支給や、小さいデスクのついたタイプのイスを設置する必要があります。また、イスがすべて前方を向いているため、議論には向いていません。
会議室で使用する机サイズの決め方
机のサイズは、会議の参加人数と、会議室の規模から決めましょう。人数や会議室の規模によっては、行える会議や研修内容も変わってきます。
たとえば、4人収容可能な会議室でプロジェクターを使う会議を行っても、参加者は画面に対して見にくさを感じるかもしれません。検討している会議や研修内容の予定人数が適切かどうか、合わせて考えましょう。
会議の参加人数
まずは、参加人数別に机サイズの決め方を解説します。人数問わず、考慮すべきポイントは2つです。
1つ目は、基本的に1名あたり600〜800mmのスペースを確保できることです。2つ目は、外部の方を交える場合と、社内のみで使用する場合の2パターンを想定することです。
4人の場合
以下の内容が、4人の場合に望ましいサイズです。
外部の方も交える場合:横幅が1,500〜1,800㎜・縦幅が750〜900㎜の机
社員のみが使用する場合:横幅1,200〜1,800㎜・縦幅750〜900㎜の机
4人で会議を行う場合は、会議で使うものを想定し、とくに縦幅を意識して机を選びましょう。会議で使うものが書類のみの場合は、縦幅は短めのものでも問題ありません。しかし、PCを置く場合は配線ボックスが付いた机や、幅に余裕があるものが望ましいです。
4人用の机は、長方形と丸型の2種類のサイズがあります。業務や来客対応では長方形が適していますが、ランチや休憩などのカジュアルなシーンであれば丸型でもよいでしょう。
6人の場合
以下の内容が、6人の場合に望ましいサイズです。
外部の方も交える場合:横幅が2,100~3,200㎜・縦幅が1,000~1,200㎜の机
社員のみが使用する場合:横幅が1,800㎜・縦幅が900㎜の机
6人での会議は、シチュエーションが豊富です。具体的には、一般会議から役員会議、打ち合わせなど、多種多様です。
また、カジュアルな会議から役員が参加するような重厚な雰囲気の会議まで、参加者によって求められる雰囲気が大きく異なるため、さまざまなシチュエーションに対応できる長方形のテーブルが便利でしょう。
8人の場合
以下の内容が、8人の場合に望ましいサイズです。
外部の方も交える場合:横幅が2,800~4,000㎜・縦幅が1,200~1,400㎜の机
社員のみが使用する場合:横幅が2,400~3,000㎜・縦幅が1,200㎜の机
8人の場合では、一般会議や役員会議のほかに、研修やプレゼンテーションを行うこともあるでしょう。そのため、移動させやすいキャスター付きのテーブルを使うのがおすすめです。
プロジェクターやホワイトボードなど、会議で必要な機材を置くスペースも考慮しながら、机のサイズを決めましょう。
10人の場合
以下の内容が、10人の場合に望ましいサイズです。
外部の方も交える場合:横幅が3,600~4,000㎜・縦幅が1,200~1,400㎜の机
社員のみが使用する場合:横幅が3,000㎜・縦幅が1,200㎜の机
10人の場合、かたちは長方形よりもボード型のほうがおすすめです。ボード型はお互いの顔がより見えやすくなります。
また、10人以上の会議に適した机を置くには、広い部屋を確保する必要があります。もしスペースの確保が難しい場合は、外部で会議室を借りることも想定しましょう。
11人以上の場合
以下の内容が、11人の場合に望ましいサイズです。
外部の方も交える場合:横幅が4,000~4,800㎜・縦幅が1,200~1,400㎜の机
社員のみが使用する場合:横幅が3,600㎜・縦幅が1,200㎜の机
人数が増えれば増えるほど、1名あたりに確保できるスペースが限られてきます。前述したとおり、机を置く部屋や、机の上にPCを置くのかも想定し、最適な机選びを行いましょう。ひとつの机に人数が収まりきらない場合は、複数の机を組み合わせるのもひとつの手です。
会議室の規模
会議室の規模次第で、適した机は変わってきます。人数が多くなればなるほど、机を複数台確保する必要があり、その分のスペースの確保も想定しなければなりません。
小規模(10人以下)
小規模の会議室であれば、以下のサイズを目安にしてください。
外部の方も交える場合:横幅が〜4,000㎜・縦幅が1,400㎜の机
社員のみが使用する場合:横幅が〜3,600㎜・縦幅が1,200㎜の机
また、以下のポイントを押さえながら机選びを行いましょう。
1名あたりに必要な幅・奥行き→幅:600〜800㎜・奥行き:450〜600㎜は確保
通路スペース→最低机から壁まで900㎜以上空ける
イスとのバランス:肘付きのイスであれば1名あたりの幅は700〜800㎜が理想
小規模の会議室では、一般会議や打ち合わせ、役員会議などが行われることが多いです。
とくに、役員会議を想定する場合はインテリアにもこだわりましょう。たとえば、机の天板の色を木目にする、イスの材質はレザーにするなど、参加者や部屋の雰囲気に合わせて選びましょう。
中規模(10人以上)
中規模の会議室であれば、以下のサイズを目安にしてください。
【ひとつの机に参加者を集める場合】
外部の方も交える場合:横幅が4,800㎜〜6,000㎜・縦幅が1,200~1,400㎜の机
社員のみが使用する場合:横幅が3,600㎜・縦幅が1,200㎜の机
【複数の机を利用する場合(一例)】
横幅が1,500㎜・縦幅が750〜900㎜の机×6台
→12人収容可能
上記のように10人以上の会議であれば、机の台数も場合によって大きく変わります。資料を使う会議なのか、ホワイトボードを用いた研修なのか、用途によって適した机を選びましょう。
1名あたりに必要な幅やテーブルの配置(部屋の広さに余裕がある場合)は、中規模も小規模も同様にして問題ありません。
大規模(30人以上)
大規模の会議室であれば、島型形式が一般的です。理由としては、ひとつの机を参加者全員で囲むのは非常に困難であるためです。
ひとつの机に何人収容するかを決め、小規模または中規模の場合に沿って机を選びましょう。机の配置が難しい場合は、シアター形式も検討しましょう。
机のサイズと合わせて押さえておきたいこと
実際に机を使う場合を想定すると、机のサイズ以外にも考慮すべきことがあります。今回は、とくに押さえておきたいことを3つご紹介します。
3つとも、机を使う目的と照らし合わせながら確認していきましょう。
レイアウト
参加人数によって適したレイアウトが変わってきます。人数別おすすめのレイアウトは、主に以下のとおりです。
4〜10人:対面形式・島型形式・コの字形式
10人以上〜:ロの字形式・スクール形式
30人以上〜:島型形式・シアター形式
どの人数でも、おすすめの形式が複数あります。目的によって、適した形式を選択しましょう。
議論を行う場合は対面形式や島型形式、ロの字形式が適しています。また、セミナーや研修を行う場合は、コの字形式やスクール形式、シアター形式がおすすめです。
機能性
会議や研修の内容によっては、机に搭載されていると便利な機能があるでしょう。机にはものを置くだけでなく、機能性まで備わったタイプがあります。
机によく搭載されている機能は、主に以下のとおりです。
- 配線ボックス
- 折り畳み式
- キャスター
- フック
- テーブルの高さを調節できる
配線ボックスは、PCをよく使う会議や研修におすすめの機能です。PCに付いているコードやケーブルを配線ボックスで整理でき、スッキリした空間を作れます。
折り畳み式やキャスターは、収納や移動時に活躍する機能です。机の配置も頻繁に変えられます。
フックは外部の方をお招きする際に役立つ機能です。鞄をフックにかけられるため、床に鞄を置かずに済み、ものも取り出しやすくなります。
高さ調節機能が付いたテーブルは、研修やセミナーで前に立つ主導者に対して、とくに役立つ機能です。自分の背の高さに合わせた机に、資料データを入れたPCが置けます。そのため、PCを確認する際に前傾姿勢にならずに済み、目線が楽になります。
傷・汚れ防止
しばらく同じ机を使っていると、傷や汚れが発生することがあります。しかし、事前にテーブルマットを天板に敷いておくと、美しい状態を保ちやすくなるでしょう。
ほかにも、テーブルマットを敷くことで得られるメリットは、以下のとおりです。
- 音の大きさを軽減できる
- 書きものや押印などがしやすい
- 汚れてしまってもお手入れが簡単
- 日光による色あせを防止できる
一度購入した机を長持ちさせるためにも、テーブルマットの使用をおすすめします。
テーブルマットはデスクでの利用もおすすめです。デスクマットとして使う際のメリットや注意点など、こちらの記事でまとめました。
まとめ
今回は、会議室で使用する机の選び方について解説しました。机を選ぶ際は、どんな会議を開くのかを想定しながら、人数やレイアウトなどをもとに決めることが重要です。
机の選定が完了したら、長持ちさせるためにテーブルマットの使用をおすすめします。前述したとおり、テーブルマットを敷くと傷や汚れの防止につながります。
テーブルマットの作成は、テーブルマット匠へぜひ依頼しましょう。テーブルマット匠は、今まで90,000枚以上の作成実績を誇り、法人から個人まで幅広く対応しています。
仕様がわかり次第、見積もりは依頼日か翌営業日までに発行します。資料やサンプルの請求も可能なため、まずは気軽にお問い合わせください。