勉強しやすい机を選ぶポイントは?長く使うために必要なもの

勉強しやすい机を選ぶポイントは?長く使うために必要なもの子どもが自分から進んで勉強をする環境をつくりたいとお考えではありませんか。実は勉強机を購入しても、子どもが勉強するようになるわけではありません。

なぜなら、勉強机にはさまざまな種類があり、すべての机が子どもの体に合うとは限らないからです。そこで今回は、勉強しやすい机を選ぶポイントを解説します。

勉強しやすい机の選び方

勉強しやすい机を選ぶ際は、以下の4つを意識しましょう。

・机の高さとイスのバランス
・部屋の広さに合ったサイズ
・収納や組み合わせ方法の数
・デザインや素材

それぞれにどういった意図があるのか、1つずつ詳しく解説します。

机の高さとイスのバランス

机とイスのバランスが悪いと子どもの体に悪影響を及ぼします。たとえば、猫背です。小学生低学年から猫背が続くと、大人になったときに肩こりや腰痛、骨格のゆがみを引き起こします。体への悪影響を未然に防ぐためにも、机の高さとイスのバランスを考えなければいけません。

補足として、人間には勉強をする際、正しい姿勢が存在します。

・背中と背もたれが離れていない
・机に手を置いたときに肘の角度が90度になる
・足の裏が床についている

上記の姿勢に正確に近づける必要はありません。とはいえ、あまりにもかけ離れている場合は、矯正が必要です。

なお、子どもは成長するので、机とイスを低学年の体に合わせて買ったとしてもすぐに合わなくなります。最近では、成長に合わせて高さを調節できる机とイスが販売されているので、ぜひそちらをご購入ください。

部屋の広さに合ったサイズ

勉強机は大きいに越したことはないですが、大きすぎるとほかの家具が置けません。反対に、小さすぎると勉強がしづらくなります。そのため、部屋の広さにあったサイズの机が必要です。

勉強机の天板部分のサイズは、幅90cm、奥行き60cmが一般的です。子ども部屋に置く際は、一般的なサイズでも十分収まります。

しかし、リビングに置く場合は、一般的なサイズだと少し窮屈に感じるでしょう。そのため天板部分のサイズが、幅90cm、奥行き45cmといった少しコンパクトな机にすると余裕を持てます。

なかには、机のサイズを調べずに、家具屋で子どもが好きな机を買う方がよいと考える方もいるはずです。しかし、家具屋は広いので自宅よりも机が小さく見えます。サイズを見ずに買ってしまうと、自宅に入りきらない可能性があるでしょう。

収納や組み合わせ方法の数

教材は進学するたびに増えていきます。収納が少ないと、教材を机の上に積み重ねることになるでしょう。天板のスペースを使うので、勉強の邪魔になります。そのため、最低でも以下の収納を有する机を購入するとよいでしょう。

・天板直下の引き出し
・机の下に独立しているワゴン
・机の奥に設けてある上棚

保護者のなかには、収納が多くなることによってサイズが大きくなりすぎることを懸念される方もいるはずです。しかし、最近では後から収納を付け足せる組み合わせデスクも主流です。教材が増えるたびに、収納を追加で購入すれば無駄にサイズを大きくすることもありません。

デザインや素材

勉強机にはさまざまなデザインや素材があります。長く使ってもらうため、勉強のモチベーションを高めるためには、子どもの好きなデザインを選ぶとよいでしょう。とはいえ、子どもの感性に任せてデザインを選ぶと、大きくなってから使いづらくなります。

たとえば、小さいころに買った机が、かわいいキャラクターのデザインだったとします。高校生、大学生になって同じデザインの机を使い続けるのは避けたいと思う方もいるはずです。しかし、わざわざ買い替えると出費がかさんでしまいます。

・後からデザインを変更できる机を購入する
・机以外の学習道具で好きなデザインを選んでもらう

上記のように工夫すると、大きくなってからも使い続けられます。

小学校入学前に勉強机を買うメリット

小学校入学前に勉強机を買うメリット小学校入学前に勉強机を買うメリットは以下の2つです。

・勉強に集中できる
・入学前から勉強する習慣がつきやすい

1つずつ詳しく解説します。

勉強に集中できる

勉強机での勉強は、リビングの机での勉強よりも集中できます。理由は、それぞれの机の用途にあります。リビングの机は、食事をしたり遊んだりする場所ですが、リビングの机で勉強すると、食事や遊びが脳裏によぎり気が散ることもあるでしょう。

一方、勉強机は宿題や自習をするための場所です。勉強に関連するものだけが置いてあるので、子どもにとっては「勉強をするための場所」という認識が強まります。机を子ども部屋に置く場合、周りに誘惑がないのでさらに勉強に集中できるでしょう。

しかし、勉強机を子ども部屋に置く場合、保護者の目が届かないことを懸念されるかもしれません。親の目を盗んで、勉強をサボることもあります。自立心が高まるまで娯楽を充実させるのはリビングに限定する、などの対策をとるようにしましょう。

入学前から勉強する習慣がつきやすい

勉強机があると、リビングのような普段生活している場所とは異なる場所で勉強をするという習慣が身に付きます。

小学校に入学すると、学校に通って勉強をしなければいけません。勉強机での学習が習慣化していると、自宅ではない場所に通って勉強を行う、という生活の変化にもいち早く慣れられます。

たとえば、普段床に座って勉強している子どもは、学校のイスに座って学習するのに違和感を覚えるかもしれません。硬いイスに慣れるまで、勉強に身が入らないこともあるでしょう。しかし、勉強机とイスに慣れておけば、学校の机とイスにもすぐに慣れられます。

このように、入学前から勉強机を購入することにより、勉強する習慣が身に付くようになります。

勉強机を購入するときの注意点

勉強机を購入するときの注意点勉強机を購入するときの注意点は以下の3点です。

・大きすぎるサイズは使いにくい
・デザインより実用性を重視する
・置く予定の場所を採寸しておく

1つずつ詳しく解説します。

大きすぎるサイズは使いにくい

大きすぎるサイズの勉強机は使いにくいです。理由は、以下の2つです。

・奥まで手が届かないから
・部屋に入りきらないから

たとえば、机の奥まで転がったえんぴつを取るとします。一般的なサイズの机であれば手を伸ばすと届きますが、机が広すぎると子どもの手の長さでは届きません。

それにくわえて、勉強中はイスに座っているので、えんぴつを取るためにはわざわざ立ち上がる必要があります。場合によっては、勉強への集中力を途切らせてしまうでしょう。

また、サイズが大きいということは、それだけ部屋の広さも必要になります。大きすぎる勉強机を置くことで、ベッドなどを置くスペースがなくなってしまいます。これは、リビングに置く場合も同様です。

デザインより実用性を重視する

どれだけよいデザインの勉強机でも、実用性がなければ勉強に身が入りません。たとえば、子どもに好きな勉強机を選んでもらうとします。

しかし、その勉強机は必ずしも実用性に優れているわけではありません。いざ自宅に置いて、勉強してみたらまったく集中できなかったり、収納が足りなかったりする恐れがあります。最初は、デザインによって子どものモチベーションが保たれますが、実用性の低さによって徐々にモチベーションを失うでしょう。

このように、勉強机はデザインではなく機能性で選ぶと安心できます。とはいえ、子どもの意見も重要です。勉強机を選ぶ際は、親子で話し合うようにしてください。

置く予定の場所を採寸しておく

勉強机を購入する際は、あらかじめ置く予定の場所を採寸してください。なお、採寸する際は、目算だと必ずズレが生じるのでメジャーを使いましょう。

自宅と家具屋の広さは異なり、自宅では大きく感じるものでも家具屋では相対的に小さく感じるでしょう。つまり、感覚を頼りにしてしまうと、予定よりも大きな勉強机を買うことになります。

腕で場所の広さを測る場合も同様です。どれだけ慎重に測っても必ずズレは生じます。勉強机を購入する前には、置く予定の場所を必ず採寸しておきましょう。

学習机のタイプと特徴

学習机のタイプと特徴学習机には以下のようなタイプがあります。

・平机型
・ベーシック
・組み換え式
・昇降式

それぞれ特徴が異なるので、1つずつ詳しく解説します。

平机型


平机型は、天板上に棚などの収納が設けられていないタイプの机であり、机の下の引き出しや棚も最小限でフラットタイプとも呼ばれています。収納が少ない分、教材が増えると収納しきれず追加で収納を購入しなければいけません。しかし、以下のようなメリットもあります。

・天板上に装飾がないので、机いっぱいに教材を広げられる
・シンプルなデザインなので、どんなインテリアにも調和する
・窓際においても光を遮らない

大人になってからも使い続けたい場合や、部屋のインテリアと合わせたい場合におすすめです。

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ベーシック


ベーシックタイプは、天板上に棚が設けられていたり、照明が設けられていたりするタイプです。あらかじめ収納の位置が決められているので、カスタマイズ性には欠けます。

しかし、勉強に必要な機能が一通り揃っているので、追加で収納を設ける必要がありません。くわえて、最近では天板上の棚が取り外せるタイプも販売されているため、多少のカスタマイズは可能であり、教材を綺麗に整理したい場合や、収納を多く確保したい場合におすすめです。
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組み換え式


組み換え式は、棚やワゴンの位置を組み換えられる勉強机です。追加で収納を購入すれば、さらなるカスタマイズもできます。

しかし、付属の収納が多い分、組み換える際に手間がかかるうえに、組み合わせ方によっては広いスペースを要します。一方で以下のようなメリットもあります。

・一式揃えるだけで自分好みに形を変えられる
・間取りに合わせて形を変えられる
・購入すれば収納を追加できる

成長に応じて机をカスタマイズしたい場合や、部屋の間取りに合わせて設置したい場合におすすめです。
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昇降式


昇降式は天板の位置を調節できるタイプの勉強机です。手動で調整するタイプもあれば、電動で調節するタイプもあります。

デメリットとしては、手動で調整する場合、操作が難しいことです。また、机だけではなくイスもあわせて調節する必要があります。しかし、子どもが成長して身長が伸びても買い替える必要がありません。成長著しい子どもでも、安心して使用し続けられます。

このように、昇降式の勉強机は、大きくなっても使い続けたい場合や正しい姿勢を保ってもらいたい場合におすすめです。
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個室とリビング学習はどっちがよい?

個室とリビング学習はどっちがよい?小学生の勉強場所として、個室とリビングが挙げられます。では、どちらの方が勉強場所としてふさわしいのでしょうか。ここでは、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

個室のメリット

個室で勉強するメリットは以下の4つです。

・1人の方が集中できる
・よい姿勢で勉強できる
・勉強道具が近くにある
・家族が気を使わずに済む

子どもによっては、近くに人がいると集中できないというケースがあります。個室では、1人きりになるので集中力が途切れる心配がありません。勉強道具も近くにあるので、よりいっそう勉強に身が入るでしょう。

また、家族とは別の場所で勉強をするので、テレビや家事などの生活音が気になりません。静かな場所で勉強できます。

個室のデメリット

個室で勉強するデメリットは以下の5つです。

・机が狭い
・お金がかかる
・勉強を教えられない
・幼い子どもを1人にしてしまう
・勉強しているかどうかわからない

個室で勉強するための設備を整えるのには、費用が必要です。勉強机の費用も安くはありません。また、子ども部屋に娯楽があると、勉強せずに遊んでしまうことがあります。個室なので勉強しているのか遊んでいるのかはすぐにはわかりません。定期的に勉強しているのか確認するのは、保護者には負担になります。

リビングのメリット

リビングで勉強するメリットは以下の4つです。

・机が広い
・勉強を教えられる
・勉強をしているかどうかがすぐにわかる
・人がいる場所やうるさい場所でも勉強できるようになる

リビングにダイニングテーブルがある場合、広い机で勉強が可能です。くわえて、常に保護者が近くにいるためいつでも勉強を教えられます。

また、リビングでの勉強には、生活音が気になって集中ができないというデメリットがあります。しかしなかには、生活音の中で勉強するのはかえって集中力が鍛えられると、メリットととらえる保護者もいます。

リビングのデメリット

リビングで勉強するデメリットは以下の5つです。

・姿勢が悪くなる
・テーブルが汚れる
・集中力が続かない
・教材を置いておけない
・家族がテレビを見られない

リビングでは家族が生活しているので、生活音が発生します。子どもによっては、うるさくて集中できないこともあるでしょう。生活音を抑えるように心がけると、今度は家族が負担を抱えることになります。

また、勉強で消しゴムやえんぴつを使うと、ゴミが発生します。食事をするテーブルにゴミが発生することを懸念する声もあります。

勉強机を長く使いたいならテーブルマットがおすすめ

勉強机を長く使いたいならテーブルマットがおすすめ勉強机を長く使いたいのであればテーブルマットを敷きましょう。理由は以下の3つです。

・傷や汚れから守る
・下敷きがなくても書きやすい
・机とテーブルマットの間に紙を挟める

1つずつ詳しく解説します。

傷や汚れから守る

勉強机の上では、えんぴつで文字を書いたり教材を広げたり、あらゆる作業を行います。ほぼ毎日行うので、何も敷かないことには天板への汚れや傷は避けられません。傷や汚れを放置していると、天板にへこみができて文字を書く際に引っかかったり、教材に汚れがうつったりするでしょう。

子どもに限らず、人間はちょっとしたことで集中力が途切れます。えんぴつが引っかかったり、目立つ汚れがあるとそちらに気を取られて勉強に身が入らなくなるかもしれません。ですので、テーブルマットを敷いて、傷や汚れから天板を守りましょう。

下敷きがなくても書きやすい

小学校に入学すると、宿題などで数多くのプリントに記入する機会があります。天板の上にプリントを直接置いて記入すると、プリントやえんぴつが滑り、書きづらさを感じることがあるでしょう。

とくに、小学生低学年のような筆圧が弱い子どもの場合、プリントが滑ると文字がきれいに書けません。下敷きを使えば問題は解決できますが、プリントに記入するたびに下敷きを用意するのは面倒です。さらに、プリントの大きさによっては、下敷きのサイズが足りないこともあります。

テーブルマットだと常に敷いたままなので、その都度用意しなくて済みます。なお、テーブルマットはえんぴつだけではなく、ボールペンやスタンプの書き心地、押し心地も改善します。

机とテーブルマットの間に紙を挟める

テーブルマットを敷くと、机とテーブルマットの間に紙を挟めます。たとえば、時間割や学校に持っていくもの、学級通信などです。わかりやすい場所に収納できるので、なくしやすいプリントでも安心して保管できます。

また、テーブルマットが透明であれば、テーブルマット越しに挟んだものの確認も可能です。そのため、コルクボードやホワイトボードを購入する必要もありません。

勉強しやすい机を選ぶポイントは、勉強机を配置する際のコツと密接に関係しています。こちらでは、子どもの集中力を高める勉強机の配置のコツを紹介しますので、あわせてご覧ください。

まとめ

今回は、勉強机の選び方やタイプごとの特徴などを解説しました。子どもの勉強机を選ぶ際は、机の高さとイスのバランスや部屋の広さに合ったサイズ、デザインや素材を確認することが重要です。勉強に最適な勉強机は勉強に集中できるだけではなく、勉強する習慣もつけられます。

実際に購入する際は、デザインより実用性を重視し、置く場所の寸法をあらかじめ測っておきましょう。くわえて、大きすぎる勉強机も避けるべきです。子どもに合った勉強机を購入した場合でも、傷や汚れがつくと寿命は縮むので、勉強机を長く使い続けたいのであればテーブルマットを敷くようにしましょう。

デスクマット匠では、勉強机に最適なテーブルマットをご提供いたします。ご購入の際は、遠慮なくお問い合わせください。

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