憧れを抱きやすい円形ダイニングテーブルですが、実は多くのデメリットがあります。しかし、おしゃれで個性的なものもたくさんあるため、お気に入りを見つけて、長く使える方法を紹介します。
「円形のダイニングテーブルって、なんだか憧れる」
「子どもの成長に合わせてダイニングテーブルを新調しようと思い、円形のものが気になる」
このように円形ダイニングテーブルの購入を検討している人もいるでしょう。
家具は安い買い物ではなく、気軽に買い換えられません。本記事では円形ダイニングテーブルのデメリットやダイニングテーブルの選び方・長持ちさせるためのコツなどを紹介します。
円形ダイニングテーブルで後悔する理由
憧れられやすい円形ダイニングテーブルですが、実は購入後に後悔をしたとの声があるのも事実です。ユーザーが、円形ダイニングテーブルに後悔している理由を紹介します。
場所をとる
円形ダイニングテーブルは見た目とは裏腹に、意外にもスペースが必要です。円形ダイニングテーブルに必要な広さを確保できるのか確認してから購入しなげれば、後悔するでしょう。
必要なスペースを比較
円形だけに限らずテーブルを置くのに必要な広さには、テーブルの大きさのほかに椅子を引く分も確保しなければなりません。椅子を引くには、最低70cmは必要です。
では長方形と円形それぞれ、大人4人が座るのに必要といわれる大きさのダイニングテーブルを用意したとします。
長方形のダイニングテーブルは、横並びになれば短辺側は必要ありません。一方で円形ダイニングテーブルの場合は、円を中心に人が座るため、テーブルから少なくとも70cmを足した円周分の広さが必要です。
つかいにくい
円形ダイニングテーブルは、その形からつかいにくいと感じる場合もあります。円形は曲線のため、左右に物が置きにくいためです。
たとえば、ランチョンマットがほかの家族と重なってしまったり、カトラリーが左右に置きにくかったりします。また、食事以外にも肘がつきにくかったり、パソコンをしながら書き物をしにくかったりするのです。人によっては作業しにくいと感じることもあるでしょう。
1人分のスペースが狭い
天板が円形のため、1人分のスペースが狭くなる特徴があります。長方形のテーブルは角があり等分しやすいですが、円形の場合そうはいかないからです。
複数で使おうと思ったら、円形ダイニングテーブルの場合、角がないため、ホールケーキを切るようにスペースを等分しなければなりません。そのため、真ん中のスペースが、無駄に空きます。
このように円形ダイニングテーブルは、1人分のスペースが狭い傾向にあります。狭いと食器などを置く場所が限られるでしょう。
インテリアや雰囲気に合わせにくい
円形ダイニングテーブルは、置く部屋やほかの家具などの雰囲気を選びます。円形は角がないからです。
窓やテレビ・冷蔵庫・棚など、家にあるほとんどのものは角張っています。円形ダイニングテーブルは、家のなかでは存在が際立ち、強く印象に残るのです。また、円型は角がないため、優しさや親しみやすさを演出します。
このように円形ダイニングテーブルは、ほかの家具と馴染みにくかったり、シャープなテイストなど家の雰囲気によっては合わなかったりするでしょう。
円形ダイニングテーブルのデメリット
購入後に後悔する人も少なくない円形ダイニングテーブルですが、どのようなデメリットがあるのでしょう。
壁につけて設置できない
天板が円のため、真っすぐの部分がないため、壁につけて設置ができません。無理に壁につけると見た目も悪く、よりつかいにくくります。
レイアウトの自由度では、四角型より劣るのです。立ち座りができる程度のスペースのみなど、壁から少し離して設置すればスペースを抑えられます。
円形ダイニングテーブルは、壁付けができません。しかし工夫すれば、設置場所の広さを最小限に抑えるのも可能です。
前後左右にスペースが必要
円形ダイニングテーブルを設置する場合、前後左右にスペースが必要になります。4人で利用する場合、長方形のダイニングテーブルは並んで座りますが、円形では前後左右に座る必要があるためです。
円形ダイニングテーブルの設置には、スペースにゆとりが必要になります。テーブルの前後左右にスペースを確保しなければならず、長方形のダイニングテーブルよりも広さを確保しなければならない場合もあるでしょう。
長方形に比べるとデザインが少ない
円形ダイニングテーブルは長方形型より、デザインが少ない傾向にあります。ダイニングテーブルの主流は、長方形型だからです。
円形型ダイニングテーブルが欲しいと思っても、デザインが少ないため、自分の理想とするものに出会えないかもしれません。しかし、円形ダイニングテーブルは、長方形のそれにはない独創的なデザインのものが多いのも特徴です。
円形ダイニングテーブルはそれ自体が少なく、ピンとくるものに出会えない可能性もあります。しかし個性的なデザインのものが多いため、根気よくお気に入りを探しましょう。
円形ダイニングテーブルにもメリットはある
デメリットばかり注目されやすい円形ダイニングテーブルですが、メリットもたくさんあります。
小さな子どもがいても安心
円形ダイニングテーブルは、小さな子どもがいる家庭にとって安心でしょう。天板が円形で角がないからです。
ダイニングテーブルは、小さな子どもの目線ほどの位置に天板があります。子どもは視野が狭いため、視界に入りにくく、天板にぶつかる場合も少なくありません。天板に角がなければ、ぶつけてもけがをするリスクが減らせます。
円形ダイニングテーブルは、角がないため、小さな子どものいる家庭にはピッタリです。
会話がしやすい
円形のため会話がしやすい特徴があります。それぞれが円の中心を向いて座るからです。
長方形型では、のぞき込まなければ隣の人の表情が分かりません。一方で、円形ダイニングテーブルは常に人の顔が見渡せるため、同席者と目を合わせ話しやすくなります。
部屋の雰囲気がやわらかくなる
円形ダイニングテーブルは、部屋の雰囲気をやわらかく演出します。長方形のダイニングテーブルとは異なり、円形は角がないからです。
円はやさしさややわらかさを象徴するため、円形のダイニングテーブルを設置すれば部屋が柔らかい雰囲気になります。ナチュラルやフェミニンな部屋作りをしたい人には、ピッタリのダイニングテーブルです。
使用できる人数の幅が広い
円形のダイニングテーブルは、使用する人数の幅が広い特徴があります。長方形の天板とは異なり、直線がなくどこからでも座れるからです。
もちろん、大人数になるほど大きいダイニングテーブルが必要ですが、客人が多い家庭などは、円形ダイニングテーブルがピッタリでしょう。左右に空間ができるため、多少人数が多くても、座りやすいです。
どの人数で座ってもバランスがよい
円形ダイニングテーブルは、どの人数でバランスよく座れます。天板が円形のため、等間隔での配置が可能だからです。
どこからでも座れるのはもちろん、3人や5人といった奇数の場合でも、バランスよく座れます。そのため、コミュニケーションもバランスよく取れるでしょう。
バランスよく座れ、満遍なくみんなとコミュニケーションを取りたい人にはおすすめです。
後悔しないダイニングテーブルの選び方
ダイニングテーブルは安い買い物ではありません。そのため、設置したり、使ってみたりしたら「違ったな」と思いたくないでしょう。
ここでは後悔しないためのダイニングテーブルの選び方を紹介します。
形を決める
使う人にとって、どの型がよいか決めましょう。ダイニングテーブルの形は、部屋の雰囲気を決める重要な部分です。
ダイニングテーブルで最も主流な形は、長方形となっています。しかしそのほかにも、円形・正方形・楕円・半円・変形のように、さまざまな形があるのです。
たとえば正方形は、コンパクトなためテーブルにスペースを割けない場合におすすめです。楕円型は、円形と長方形の利点を併せ持っています。半円や変形の場合は、壁やカウンターに付けられるため、省スペースに有効です。
このようにダイニングテーブルには、それぞれの形の特徴があります。ダイニングテーブルの形で、部屋の印象が決まるのです。つかいやすさ・部屋の雰囲気などにあったものを選びましょう。
サイズを決める
ダイニングテーブルのサイズは、よく考えて決めましょう。サイズを間違えると使いにくく、後悔する場合があるからです。
たとえば、ダイニングテーブルの用途を考えます。食事をするだけに使うならばよいですが、パソコンを使ったデスクワークやアイロンがけ・ミシンなどの裁縫・子どもの勉強など、用途は多岐に渡る場合があります。用途に応じたサイズを選ぶのが大切です。
また部屋の広さも考慮しなければなりません。用途だけに応じて大き目のものを用意しても、部屋が狭ければかえってつかいにくいでしょう。ダイニングテーブルのサイズは、用途や部屋のサイズによって考える必要があります。
動きやすいスペースを考える
サイズを選ぶさいに、動きやすさも考える必要があるでしょう。椅子からの立ち座りがしにくかったり、横を歩きにくかったりしては意味がありません。
またテーブルの脚の形も、動きやすさに関わるため、注意が必要です。脚の形もメリットやデメリットがそれぞれあるため、それらをかんがみて選びましょう。
素材を決める
ダイニングテーブルは毎日使うもののため、素材はこだわるのがおすすめです。適当に選んでしまうと、のちに後悔する場合が多いでしょう。
ダイニングテーブルの一般的な素材は木です。木といってもさまざまで、無垢材・突板・プリント化粧合板があります。それぞれにメリットやデメリットがあるため、自分に合ったものを選びましょう。
そのほかには、ガラスや大理石があります。ガラスは清潔感や開放感が演出でき、汚れが落としやすくい反面、汚れや傷が目立ちやすいでしょう。またガラスや大理石は、デザイン性を重視したい人にはおすすめです。
ダイニングテーブルは、毎日使うもののため、つかう人の嗜好やお手入れのしやすさなどに合わせ、こだわって選ぶ必要があるでしょう。
ダイニングテーブルの寿命と買い換えるタイミング
一般的にダイニングテーブルの寿命はどれくらいなのでしょう。買い換えるタイミングとあわせて解説します。
寿命は5年~10年ほど
ダイニングテーブルの寿命は5年から10年ほどです。使っている素材や手入れの仕方によっては、短くも長くもなるでしょう。
一般的に細い脚で天板を支えているものが多いため、脚から傷んできます。また、ネジや接続部分が緩んでくるため、メンテナンスや修理をしなければなりません。天板は経年により傷が目立ってくるでしょう。
ダイニングテーブルの寿命は、5年から10年といわれています。素材や使い方によって前後するため、手入れ方法などをかんがみて選ぶ必要があるでしょう。
買い換えるタイミング
前述したように寿命が訪れた場合が買い換えるときといえますが、そのほかにも新調した方がよいタイミングもあります。寿命以外の買い換えのタイミングを確認しましょう。
傷や汚れが目立つ
傷や汚れが目立つようになってきたときは、買い換えのタイミングといえます。どうやっても消えない傷や汚れが増えれば、見映えが悪いのはもちろん、つかいにくくなってしまうからです。
ダイニングテーブルは客人の来訪時にも使用するため、そのままにしておくのに抵抗を感じる場合もあるでしょう。また傷や汚れのせいで、字を書くときにデコボコで書きにくいなど作業の進行が遅れる場合もあります。
このように傷や汚れが目立つようになってきたら、買い換えのタイミングといえるのです。
子どもが大きくなった
子どもの成長はダイニングテーブルを買い替えるタイミングといえます。子どもの成長はその家のライフスタイルの変化と比例するからです。
たとえば、子どもが未就学のときに買ったダイニングテーブルは、5年10年すれば子どもは成長し、手狭に感じる場合もあるでしょう。また、子どもが中学・高校のときに購入したものは、大学や社会人を機に家を出れば、夫婦2人では大きすぎるかもしれません。
このように、子どもの成長や家族構成の変化は、ダイニングテーブルの買い換えのタイミングといえるでしょう。
脚がガタつく
前述したとおり、ダイニングテーブルは脚から劣化してきます。ガタガタするようになってきたら、買い換えのタイミングです。
接続部のネジなどが緩んでいる場合は、締め直せば元通り使えることもあります。しかし締め直しても治らなかったり、直ぐに同じ現象が起こったりする場合は買い換えどきです。
そのまま使い続けると、重い天板が落ちるなどの危険があります。ダイニングテーブルがガタガタしたりグラグラしたりするようになったら、安全面を考えて早めに対応しましょう。
ダイニングテーブルを長持ちさせるコツ
買い換えるタイミングはありますが、ダイニングテーブルは安い買い物ではありません。大きい家具でもあるため、なるべくなら気に入ったものを長く使いたいと考えるのが自然です。
ここではダイニングテーブルを長持ちさせるコツを紹介します。
こまめにメンテナンスを行う
ダイニングテーブルを長持ちさせたいなら、こまめにメンテナンスを行う必要があります。メンテナンスを怠ると痛むスピードが早まってしまうからです。
たとえば汚れた場合は、すぐにふき取りましょう。そのままにしておくとシミになったり、こびりついたものを取ろうとして塗装も一緒に剥がれたりしてしまいます。
また素材にもよりますが、定期的にヤスリをかけたり専用オイルを塗ったりしなければならないものもあります。
ダイニングテーブルを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
定期的にネジの緩みを確認する
ダイニングテーブルには、ネジの緩みの確認が必須です。そのまま使っていると、ネジ締めだけでは対応ができなくなってしまいます。
ダイニングテーブルは毎日使うため、ネジが緩んでくるのは当然です。交通量が多いなど、振動の多い場所に家が建っていれば、緩むスピードも早くなります。定期的に確認して、緩い場合は締め直しましょう。そのまま使えば、ホールが大きくなり買い換え一択になります。
ネジの緩みの確認は、ダイニングテーブルを長く使うためには定期的に行う必要があるのです。
テーブルマットを使用する
テーブルマットを使用すれば、ダイニングテーブルを長持ちさせられます。テーブルマットは、天板部分を保護する役割があるからです。
食事はもちろん、さまざまな用途で使用する場合が多いダイニングテーブルは、天板部分が傷つきやすい特徴があります。あらかじめテーブルマットを敷いておけば、常時傷や汚れから天板を守れるのです。
テーブルマットを使用すれば、常に傷や汚れから天板が守れるため、ダイニングテーブルを長持ちさせられるでしょう。
好みのダイニングテーブルが見つからない場合、オーダーメイドするという方法もあります。ダイニングテーブルをオーダーメイドしたときの相場などについて、こちらで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
円形ダイニングテーブルに憧れを抱く人は多い反面、購入後に後悔したという声が少なくない家具のひとつです。たくさんのデメリットはありますが、メリットも多いため購入を検討する場合は、これらを踏まえて考えましょう。
また、ずっと憧れていた円形ダイニングテーブルを購入しても、大切に使わなければすぐに買い換えになり兼ねません。定期的にメンテナンスしたり、常に保護状態になるテーブルマットを使用したりして、ダイニングテーブルを長持ちさせましょう。
テーブルマット匠では、国内生産の最高級テーブルマットを用意しています。デザインを損なわない透明感や気泡が入らない構造・書き物に支障の無い硬さなど、使い心地抜群のテーブルマットです。大切なテーブルを傷や汚れから守りたい方は、一度ご相談ください。